2008年4月30日 (水)

やはり4月は忙しかった

とてもありがたいことですが、病院の業務に追われて更新が出来ませんでした…

4月の更新がない!と思い急遽書き込み中です。

そういえば、犬を飼い始めました。何も、この繁忙期から飼う必要はなかったのですが、まあいろいろと理由があったのですが、それも4月13日のことなので今では立派に我が家に溶け込んでいます。

5月もいわゆる「予防医学」分野が忙しそうなのでそれはもちろんのこと、普段の病気や怪我に対しての診療も抜かりなくがんばっていきます。

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2008年3月17日 (月)

鍼灸の勉強会(一応最終回)

一昨年の冬から毎月1回東京に出向いて動物の鍼灸の勉強会に参加してきました。

もともと興味のある分野だったのですが、現在の大学のカリキュラムには含まれていませんし、文献を検索してみてもそれほどたくさんあるわけでもなく、さらには動物の鍼灸に関する書籍もないに等しいような状態だったので(当時)、鍼灸を勉強するにはまたとないチャンスと思い参加してきました。

ちょうど病院の開業準備&開院などと非常に過渡期だったのですが、出来るだけ欠席をせずに参加しました。もっとも欠席するともれなくレポート提出のノルマが課されるのでそれもなかなかしんどかったのも理由なのですが…。

いろいろわかったことがあります。私も「鍼灸で何が出来るのか?」ということに少々懐疑的だったのですが、使い方によっては非常に幅広く応用が可能であるということを実感しました。一般的には、腰痛や関節痛などの整形外科疾患などに使われるケースが多いですが、それ以外にも慢性の内臓疾患や原因の特定できないものにも施用できます。ただし、これは西洋医学にも言えることなのですが、診断がきちんとしていないと悪い方向へも働くことがあります。西洋医学とは診断に至るまでの考え方、アプローチの方法が異なっているため、その「東洋医学的な考え方」を会得するのに一番苦労しました。

結局、西洋医学と東洋医学は似て非なるものでありながら、非なれど似たものであることを実感し、どちらにも優劣はつけられずそれをうまく使い分けることが肝要であると考えます。

なんとか今回で最終回。知識や技術を習得できたことも大事ですが、同じ志を持った先生方とお知り合いになれたこと、そしてそこで意見交換などが出来る機会があることが今後に大きく役立つと確信しています。

それこそ、今回やっとスタートラインに立ったようなものです。まだ、鍼灸治療を行う症例数は多くないのですが、治療の幅を広げる意味でも今後大いに活用できるようにしていきたいですね。

告知

体験施術やってます…お気軽にご相談下さい

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2008年3月 4日 (火)

いろいろとありまして

更新が暫くありませんでしたが、ちょっと理由がありまして…

先週は、1週間まるまる体調不良でダウンしてました。いや、休診はしませんでしたけど。

実はウイルス性腸炎(ノロかなぁ)にみごと感染しまして、激しい嘔吐下痢に苛まれておりました。最初にうちのぼっちゃまから…感染せぬよう吐物や衣服をしっかり塩素消毒してマスクもして厳重に予防したつもりではいたのですが、私含め家族全員感染しました。

もちろん患者様にうつってはいけませんので、診察以外は奥のほうで横になってひたすら体内からウイルスが排除されるまで耐えました。

復調するのに1週間…長かった。やっと本調子でいけます。そうこうしていると最近手術がたくさん予約が入ってなかなか忙しい。病気で動けないよりは、忙しいくらいのほうがちょうど良いです。

いよいよ繁忙期に入ってきます。体調管理に気をつけてがんばってまいりましょう。

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2008年2月18日 (月)

動物への鍼灸について

 ごく一部だと思いますが、鍼灸をする動物病院があります。

 もちろん効果はあります。生体の基本構造は人間とほとんど同じですので、いわゆる「ツボ」は人間の位置に外挿して考え、そして施術します。私もちょくちょく鍼灸治療しますが、個人的な感覚だと慢性疾患、特に腎疾患や運動器疾患の疼痛には効果が出やすいように思います。確かに施術後に急激に改善する場合もあったりします。

 鍼灸の理念もいくつかありまして、「中医学」「古典日本医学」「現代医学」などにより施術の方法なども微妙に異なるようです。いわゆる伝統医療に含まれやすいジャンルですが、医学的にエビデンス(平たく言うと「根拠」でしょうか)が証明されているものもあります。

 鍼灸ですべてを治療することは不可能です。現代西洋医療でも治療不可能なものはあります。ですので当然使い分けをしながら治療しています。

 いわゆる西洋医学と、鍼灸の根源をなす中医学とはまったく医学に対する考え方、病気の捉え方が違います。ほんとに奥が深いです。どちらかに堅物になるより、多角的に「病」というものを見つめていけるように日夜修行中です。勉強すべきことは多いですが、それはそれで楽しくやってます。

 毎月東京で動物の鍼灸の勉強会に参加していますが、来月で一通りカリキュラムが終了します。これからが自身の手で実践していく本番です。

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2008年1月24日 (木)

ハイリスク

 何かの事情でどうしても麻酔をかけなければいけない場合、健康な動物であればその覚醒が早かったり、合併症を引き起こす可能性は低いのですが、基礎疾患がありしかもそれが重度である場合には当然のことながら危険度が高くなります。これを一般に「ハイリスク」であったり「プアリスク」などと呼びます。

 これらは麻酔をかけるまえに「リスク判定」と呼ばれる身体一般検査、血液検査、その他必要に応じてレントゲン、心電図などで麻酔をかけても十分耐えうるか調べます。

 通常そこで問題のある場合は、まず原因となっている問題を解決しなければなりません。しかしながら、それを十分行っていてはかえって危険となる場合もまれですがあります。その場合は、不測の事態に備えて普段よりもより迅速な旧食う治療が出来るよう体制を整える必要があります。

 またその際にも麻酔時間は短いほうが負担が小さくなりますから、出来るだけ短時間で済ませるように術者にも緊張が走ります。

 前置きは長くなりましたが、今日はそういう動物に麻酔をかけて処置を行いました。

今その動物の覚醒を注意深く監視中です。少しずつ覚醒していますが、健康な動物よりも時間がうんとかかっているので要注意の状態がしばらく続きそうです。

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2008年1月22日 (火)

会合

 お医者さんには「医師会」、歯医者さんには「歯科医師会」という団体があるように、獣医師には「獣医師会」というものがあります。地域によっても異なりますが、「日本獣医師」という社団法人の下に「日本小動物獣医師会」という組織があります。そこから、各都道府県ごと、あるいは政令市ごとに支部が分かれます。

 ここ、静岡県にも「静岡県獣医師会」という団体がありまして、さらに地区ごとに支部というものがあります。昨今、市町村合併によってこの地域の自治体も合併やら統合やらで環境が大きく変わったことから、支部の再編というのが行われ、来年度からそのシステムが変わるのだそうです。その会議に出ました。

 私は、ここ最近開業したばかりなので、開業医として獣医師会に入って間もない身分です。というより初めて参加しました。獣医師会での活動は今後あるのでしょうが、まずは近隣の先生にもご挨拶が必要ですから(ほんとは開業前に既に済ませてはいるんですが)、顔見世の意味もありました。

 会議は30分ほどで終了。来年度より本格始動となりそうです。

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2008年1月 2日 (水)

あけまして

皆様、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 今日は2日ですが、年始からしっかりお仕事いたしました。医療の現場には盆暮れ正月は関係ないのが通例ですからね。今日も1件ですが診察依頼がありました。その飼い主様がおっしゃるには「こういうときに診てくれて助かる」とのこと。異論こそありますが、医療もサービス業みたいなものですから、大勢が休んでいるときが結構忙しかったりするのです。

 ここ(静岡県)は割合人の良い方が多いので、休診ですと遠慮してしまうのかきっちり休診のことが多いです。それでも本当に困っている場合には電話連絡がありますし、こちらも可能である限りは診察をするようにしています。まずは地域に根付いた病院にし、皆様からの信頼を得ることです。

 今年は飛躍の年にできるようにかんがります。いろんな可能性にかけてみようと思いますのでどうぞご期待下さい。

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2007年12月13日 (木)

イベントやります

うちの病院で一般のペットオーナー様向けセミナーを開催します。

講師の先生をお招きして何をするかといいますと…

「ワンちゃんのための石鹸セミナー」を行います。実習もあり、実際に石鹸を作るところまでやる予定です。

ご興味のある方、詳細はこちらをごらんください。

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2007年12月 2日 (日)

メディカルアロマテラピスト

先月東京で試験を受けてきましたが、合格しました

肩書きに

「アニマルメディカルアロマテラピスト」が追加になりました。

看護士であるヨメさんも合格!

試験結果は二人とも同じ点数でした(注:カンニングはしてません、断じてしてません)

これから、もっと勉強して極めたいです。

今回は動物分野での認定を受けましたが、せっかくなので人間のメディカルアロマのアドバイザーもとりたいとひそかな闘志を燃やす私なのです。

需要があるといいなぁ、自分の勉強のためにもなりますのでどうぞいろいろス当院にお聞き下さい。

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2007年11月21日 (水)

アロマ集中講習

日本メディカルアロマテラピー協会主催のセミナーに行ってきます。

これでアニマルメディカルアロマテラピストの資格をなんとか取得して期待と思います。つまり、そのためには試験があるわけで…勉強があまりはかどっていないのがちょっと心配です。

この資格を生かしてもっと獣医療を幅広い多角的なものに拡張できたらいいなと思います。がんばります。

※当院をご利用の飼い主様には大変ご迷惑をおかけします。皆様のためにもたくさん知識を吸収し、それを大いに還元できるようがんばりますのでご理解のほどよろしくお願いいたします。

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2007年11月19日 (月)

つくってみたよ

この時代にHPがないのもちょっと…ということでつくってみましたよ。

こちらをクリックしてみてください

業者に頼むにしても結構お金かかりますので、クオリティは低いながらもお手製です。

ぜひご覧下さい。

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2007年11月 1日 (木)

VSミニブタ

 ミニブタさんの往診に行ってきました。

 前足が痛くて地面につけないでいるということで、来院させるにもちょっと大変ということもあり、しかもうちから近所でもあるのでちょいと行ってまいりました。

 ミニブタといえども体格は大型犬よりも大きいので(個体差はありますが、だいたい50kg前後)そう簡単に病院に連れて行くのも大変なんだそうです。しかも、非常に神経質な動物種でもあるため、パニックになって突進してくることもあるとか…

 お宅に到着すると、なんかでっかい肉の塊(?)のようなものが蠢いていました。近づいてみるとたしかにミニブタさん。左の前足の指の間が潰瘍をおこしており見るからに痛そうです。(補足:ミニブタは「偶蹄目」に分類され見た目の指の本数は2本です)

体重過多によって足にかかる負担が増大したことが原因と考えられます。同じ偶蹄目に「ウシ」がいますが、片方の足がつけなくなるともう片方に負担が増えてしまうためにそちらも傷めてしまうことがしばしばあるそうです。蹄葉炎(ていようえん)という状態になると、治療困難になることがあります。そうならないためにも減量と早期治療が必要になります。往診では患部の保護と痛み止めの注射をしてきました。

 で、このミニブタさん、飼い主さんの話ですと「男嫌い」なんだとか。飼い主さんのご主人でもNG。奥さんや看護師のうちのヨメさんにはぜんぜんOKなのですが、私にはかなーり警戒していらっしゃる様子で、診察は然りですが飼い主さんに対して状況の説明をするにしても興奮するほどの具合でした。

 最初は見慣れないためでしょうか、こっちに向かって突進してきました。けっこうこわいもおがあります(猪突猛進…イノシシと親戚だからそれもうなずけるのだが)。しかしながら飼い主さんからハッカ飴をもらって食べているときはなかなかかわいい一面なんかも見せてくれました。ウチでも飼いたいと思っていましたが、多分十分な広さがないので無理そうです。

 この地域はずいぶんとエキゾチックアニマル(犬・猫以外の比較的珍しいペット動物)を飼ってらっしゃる方が多いのでいろんな動物を見る機会が多いです。それもまた楽しいです。ただ、爬虫類はちょっと苦手なのであります…

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2007年10月24日 (水)

獣医師会

獣医師会に入りまして、その用で静岡市まで行ってきました。只今帰宅中です。まだ家につくまでしばらくあるので、午後の診察はおやすみにさせて頂きました。開業したての身にとってはなんともつらい所ですが、致し方のないところです。


いわゆる獣医師会入会に関する事務手続きと、狂犬病予防接種の集合注射の講習会に参加しました。

平日の昼間に外出する機会はあまりないので、ちょっとした刺激になりました。明日からの診療、がんばります。

それから昨日ゴールデンレトリバーの乳腺腫瘍のオペしました。なにぶん体格が大きいので、縫合に時間がかかりましたが経過は頗る良好です。あとは病理の結果次第かなー。

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2007年10月17日 (水)

無事退院

 という運びになりました。高齢、重度腎不全、貧血、心臓も決して良くない…でも手術しないと間違いなく一両日中に死亡…というウルトラハイリスクなわんこは術後、しばらくして食欲が徐々にわいてきたようで、オーナー様の面会の際には好物のハム(…)を行儀よく平らげてました。

 手術やってよかったなぁと思う瞬間でもありました。開院して初のハイリスク手術、皆様のおかげをもちまして無事に終えることができ、なにより回復して退院させることができたことでまず一安心です。

 この先、こんなようなことは多々あるんでしょうけど、今回自分が感じたことが今後の自分の医療に良い方向に昇華できるようにまた日々の診療に努めていかねばなりません。

 そう、それとは全然話が違うのですが、獣医師会に入りました。それで、その申し込みをしにこの地域の総括をされている先生のところに行ったわけです。そこの先生がちょうど大学時代の同期の先生のお父様(つまりは大先生ってことですわね)だったので、話なんかも弾んでしまいました。

 診察が終わってからくるまで1時間かけていってきました。ということは往復2時間か、遠いな…これから獣医師会とかの仕事もあるんでしょう。

 いろいろ今日は疲れたのでもう寝ます。

続きを読む "無事退院"

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2007年10月16日 (火)

新しい試み

 開業したてで病院自体がヒマ(涙)なので、あまり忙しくないときに少しでも自分の獣医師としての知識をつけておこうと始めたのが、東洋医学的治療です。もちろん西洋医学を主体とした治療を行っていますが、治療の幅が広がるのでは…という観点から本を買い概念やら実際の治療について勉強をしております。

 大学で受ける講義は西洋医学ですので、その概念を根底から覆すような病気に対する考え方がある一方で、共通するところもけっこうあって面白いです。

 どちらが良い悪いということではありませんが、飼い主様の要望に応えるためにいろんな治療の選択肢を提供できたらいいなと考えています。 

さて、そんな中ちょこっと実践した写真があります。

続きを読む "新しい試み"

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2007年8月11日 (土)

内科学アカデミー

 今日から新宿のホテルで行われる、「獣医内科学アカデミー」に参加してきます。お盆中にやるというのがちょいとネックなのですが、第4回目となる本会まで皆勤賞です。

 来年以降に同じように参加できるという保証がないので、きちんと勉強してきます。あとは展示業者からなにかいい情報を仕入れてくるのも今回の大事な仕事です。

 なれないスーツを着て勉強するのは結構疲れますが(しかも暑いし…)がんばります。

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2007年8月 7日 (火)

最終勤務

 明日、8月8日を持ちまして勤務している動物病院での仕事を終了します。

 考えてみたら、ココにお世話になってはや3年少々。以前の病院の勤務期間を合わせると6年ちょっとの間、いろんな診療経験をする事が出来ました。新卒の獣医なんて、免許こそ持っているもののなにもできないお荷物さんだったのですが、それなりに勉強し、それなりに悩み考えてほんの少しかもしれないですが経験と実績を積む事が出来ました。つたない診療で患者さんにはご心配やご迷惑もおかけしまたし、職場の皆さんにもいろいろお世話になりました。

 それでも、勤務医という立場でいろんなことを見つめ学んだ事を活かし、今後の自分の病院で開花させるべく頑張りたいと思います。

 これからは、自分の行ったこと全てに責任がのしかかります。獣医学者であるとともに今後は経営者として、いかに患者さんに満足いただけるような医療を提供できるかということについてもっと積極的に考え行動していきたいと思います。

 明日はあまり多くの診察をせずに、自分の仕事場に感謝して後片付けに専念しようかな…。でも確か、腹壁ヘルニアのオペがあるんだった…。

 それをやって、あとは後任の先生にお任せしましょう。そして私は去ります。

 私に診察する機会を与えてくださった数多くのみなさん、そして一緒に働いたスタッフの方々、不規則な職業柄どうしても十分な家族サービスも出来ない中サポートしてくれた家族、全ての人に「ありがとう!」。また、これからもご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い致します。

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2007年7月21日 (土)

内視鏡大活躍の日

 内視鏡(よく「胃カメラ」とか「ファイバースコープ」とかいいますが)は人間だけでなく動物の分野でも非常に有用です。今勤務している病院では、この内視鏡に非常に力を入れており、適用の可能性を広げるべく勉強中です。

 おかげさまで近隣の病院からの紹介症例も増え、少しずつですが稼働率が上がってきました。人間の消化器科の場合と違って、毎日使うほど症例の数はないのですよ(涙)。

 動物の場合の用途としては大きく分けてふたつ。

・消化器の病変の確認と生検(細胞の採取)

・異物除去

どちらかというと動物では後者のほうが多いです。しかも、たいがい異物を飲み込んでしまった例は…

・若齢(特に1歳未満)

・食道で詰まる例が多い、ついで胃

です。

ちなみにこれが内視鏡の一連のシステムです。

Endoscope_photo_01

本日は2例。ちなみに両方とも紹介例です。しかも異物。

1例は1ヶ月前にプラムの種を飲み込んだとか。これといった症状がないのですが、確認のため検査を受けることになったケース。

 全身麻酔をかけ、食道、胃を十分に確認してみましたが、それらしきものはなし。知らず知らずに排泄されたか、あるいは溶けたか(溶けるのか?)。ともあれ、なにもなく無事終了。

2例目は診察終了付近に検査依頼あり。5歳のシーズー、犬用ガムを丸呑みし、レントゲンでそれが確認され摘出のため来院されました。検査開始直後に食道をふさぐように胃液や唾液ですっかりふやけて膨張した犬用ガムが食道内を占拠!この手のものが食道で詰まるのは何例も見ていますが、結構大変なのですよ。抜群の(?)チームワークで10分後に無事摘出。めでたしめでたし。

教訓:犬用ガムは危険なので、若いわんこはなるべくあげない。ほんと危険です。

もひとつ:やっぱり内視鏡は楽しい!症例が少ないのがネックですが…。開業を控えている身にとっては高嶺の花でとてもとても手が出ないのですが、いずれは手に入れたいアイテムであります。

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2007年7月 8日 (日)

学会でございます

 世間は七夕。皆様いかがお過ごしでしょうか。

 そんな七夕の日から私、お勉強をしに学会に参加してきました。

獣医麻酔外科学会日本獣医循環器学会日本獣医画像診断学会の合同学会がさいたま市で行われました。

 実のところ、おなじ日に大阪では日本獣医がん研究会が開催され、どちらに行こうかかなーり悩んだ結果、前者に参加しました。循環器学会とがん研究会に籍を置いているのでどちらのジャンルも興味あるのがほんとのところなのですが、うちの院長と勤務医の先生が大阪に行く意向を示していたのもあり、かつ循環器学会の「認定医」を取得しようとも思っていました。

 それはさておき、学会に参加するのが割と好きな私にとっては、非常に刺激的な時間を過ごすことができました。普通に診療しているだけではなかなか他の先生の研究や治療法なんかを入手するのが大変なことがあります。その道の第一線の先生が最新の情報をアップデートして講演してくださるので、それだけでも非常に貴重なのです。

 それともうひとつ。学会につきものの、企業展示。いくつかの企業がブースをもち、通常の価格より安く本や医療器を買うことができます。開業前で、懐のさみしい私のような人間には非常にありがたい場なのです。これを機にいろいろ物色してきました。

 たぶん、これから開業してしまうとなかなか思い通りに学会とかにも参加するのが大変になってくるのかもしれません。でも、勉強あっての職業ですから、気力と体力があるうちはなるべく学会に参加していきたいものです。

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2007年6月10日 (日)

椎間板ヘルニア

 先週の土曜日、診療が終了したらお勉強会に参加する予定でした。で、夕方までは極めてのんびりペースで事が進んでおりました。

 が…、特にお勉強会なんかの予定があるときに限ってそれを阻むようなイベントが入ってくるものです。

 本日は、椎間板ヘルニア。以前から、後ろ足のふらつきがあったダックスのわんこですが、症状が非常に軽かった事や飼い主さんの内科治療への希望が強かったので手術をしない方向で進んでいました。そこへ来ていよいよ足の運びが悪くなり麻痺の状態に近くなったため、今度は手術を選択。

 なにぶん、このオペの場合は発症からいかに時間をかけずに手術をするかにかかっています。脊髄造影で問題のありそうな背骨を見つけ出し、「片側椎弓切除術」と言う方法でもって手術をおこないました。

 経過は非常に良好でこれは早い段階から歩けそうな予感ありです。

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2007年6月 1日 (金)

にゃんこさんズ 続報

 当院で保護した生後間もないにゃんこさん達。5月なかばで、大体生後2週くらいだったのでおそらく5月最初が誕生日くらいでしょうか。

 ということは、今日で生後1ヶ月。なんとか人工授乳で無事に育っていた矢先の出来事です。

 昨日は仕事が休み&工事現場に出向いていました。実家から戻り、お風呂にも入ってさてさてのんびり過ごしましょうかと思っていたら連絡がありました。

「子猫のうち1匹の呼吸がおかしい」とのこと。保護してからはうちの看護師さんが持ち回りで家に連れて行って授乳をさせていたそうですが、容態が急変したようです。そのにゃんこさんは5頭のうちで一番ミルクの飲みっぷりもよく元気でした。

 子猫ゆえ、いったん体調を崩すと衰弱が早いので来院を指示。ほどなくして看護師さんがにゃんこを連れてきました。

 低体温、呼吸が浅く、意識がやや遠め。脱水もありました。胸部のレントゲンでは「胸水」がたまり呼吸の苦しい状態であることが判明しました。少量ですが呼吸の改善のため胸水を抜き、200グラムにも満たない体に点滴を装着し保育器で治療を開始しました。

 状態だけを見るとちょっと大変かな…と心配していたのですが、残念ながら翌日朝なくなりました。死因としては敗血症かと思います。胸水のなかから多くの最近が見られおそらく膿だったのでしょう。通常ミルクの誤飲ではこのようにはならないので、根本的な何かに問題があったと考えられます。

 子猫の場合、見かけでまったく問題のない例でも急変することがあります。みんな元気に里子に出せるようにとがんばっていただけに看護師さんたちのショックも十分にうかがい知ることができます。

 なんとかあとの4頭には元気でいて欲しいと願います。

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2007年5月22日 (火)

にゃんこさんズ

保護したにゃんこさんズです。だいぶ自力でミルクを飲むのが上手になりました。

性別を確認したら♂3、♀2です。

Dscf1216 里親さん探しが大変なのでそれがネックです。

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2007年5月15日 (火)

困ったちゃん

 今朝の出来事。いつもどおり出勤し、仕事場である院内に足を踏み入れていつもと違う様子に気づきました。

 入院動物はたくさんいるのですが、そのなかでとりわけ声の高い猫の鳴き声がします。

 ま、まさか…

 と思ってとある入院ケージを見てみますと、眼が開いたか開かないか位のにゃんこが5頭ダンボールの中に入っていました。

 おなじ業界人の方なら大方経験のある「病院前の猫捨て」です。今朝玄関前に捨てられていたんだそうです。特ににゃんこさんは弱っている様子はないのでこれは幸いなのですが…

「動物を捨てることは立派な犯罪です」

法律上動物は「モノ」として扱われるのが納得いきませんが、それにしても不法投棄とおなじ扱いとあります。従って当然罰せられます。

 捨てた人間の心理はよくわかります。きっと困り果てたか、あるいは病院前に置いとけば何とかしてくれるだろうと考えるんだろうと思います。でも、そこでその人間の管理責任逃れが発生するわけですし、その人間の懐の小ささをうかがい知ることができます。たいした人間ではないだろうと容易に想像がつくでしょうし、アシがついているとも知らずにのんきに置いて行ったとはなんとも哀れですね。そんなに動物病院をなめてはいけません。

 「動物愛護」というものを誤認している人が多いようでなりません。野良猫に、かわいそうだからエサを与える…これがどういう影響を持ちうるのかも考えていないがために不幸にも悲しい運命をたどる猫が多数発生する。なんでもそうですが、ちゃんと先のことを考えた上で良識と責任のある人間にならないといけませんねぇ。

 ねこさんの様子はアップできればします。

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2007年4月20日 (金)

書き込み放置中…

 皆様、大変ご無沙汰しております。何にも書き込みをしないまま実に半月、すみません。

 個々最近であったことを要点でまとめますと…

・椎間板ヘルニアのダックス来たる。

・医療用レーザーの講習、鍼灸の講習に参加

・本格的狂犬病予防接種、フィラリア予防開始

・皮膚の再生医療にはまる、というか皮膚欠損症例に多数遭遇

そして、病院工事開始!!

 今月5日に厳かに地鎮祭を挙行いたしまして、工事の安全と病院の安定を祈願しました。建設位置の最終確認を行い、今週はじめよりいよいよ基礎工事が開始になりました。(写真は次回にでも載せます)

 これから週に1回現地に赴き定例会議に参加することになります。進捗状況なんかもアップできるのではないでしょうか。楽しみでもあり、重責でもあります。

 ということで、お楽しみに。

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2007年4月 3日 (火)

4月になってもうた

 いつの間にやら4月になっていました。

 この業界の人ならご存知の通り、ここから6月くらいまで「最繁忙期」になります。理由は「狂犬病予防接種」と「フィラリア予防」の開始があるからです。その件数が増えることに加え通常の診療業務があるわけで…

 といってもなかなかわかりにくいとは思います。来院件数がもっとも閑散期となる1月2月のおよそ2倍から3倍になります。

  動物病院は季節によりかなり雰囲気が変わるのです。とはいえ、4月最初の平日となった昨日はそれほどこみあうことなく1日を終えました。こちらとしては、心構えが必要だったので徐々に忙しさに慣れていったほうがちょっと気が楽ではあります(笑)

 それとは別に、日曜日に開業予定地の草むしりに行ってきました。この日は非常に天気がよく、桜もみごろということで非常に多くの車が往来してました。しかも気温が30度…夏ですな。今週に地鎮祭があるので、あまり見栄えが悪いのもどうかと思われますのでがんばってやってきました。いよいよ形になるものができようとしています。楽しみですし、責任ものしかかります。

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2007年2月11日 (日)

帝王切開

 先週の話ですが、帝王切開しました。

 帝王切開は比較的よくある手術なのですが、緊急性を要することがあるので休みの日であろうとお構いなしに行うことが多いです。

 そのわんこ、1ヶ月ほど前に手術をしました。「そけいヘルニア」といって、ちょうど足の付け根の部分からおなかの外に妊娠子宮が飛び出ていて、それを手術でもって戻したきわめて珍しい状態だったわんこです。

 妊娠が維持されるか非常に心配をしておりましたら、その日の朝に1頭を出産(その子犬は死産)。その後まったくお産をする兆候がなかったため、手術へと踏み切りました。おなかの中にはまだ2頭残っていて、心臓の拍動はエコーで確認。全身麻酔下で無事取り出しました。母子ともに無事でなによりです。

 こういう仕事をしていると、新しい命、消え行く命、両方に立ち会うことになります。死に立ち会うときはいつも辛いですし、新しい命に遭遇したときは心から安堵します。

 なんとなく最近動物を虐待したりだとか、動物のことでなくとも殺伐とした風潮が強く人間らしさがかけている事件が多いです。いのちの大切さといものを今一度考え直す必要があるのかもしれません。

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2007年2月 1日 (木)

2月になりました

 この業界の常では1月はヒマなものなのですが、今年はどうやらそういうわけにもいかず多忙きわまる1ヶ月を過ごしました。

 件数はまあそこそこ、ただ重症件数と手術件数が明らかに多かったように思います。ま、忙しいことは病院にとってよいことなのですが、季節はずれの多忙さにちょいとばて気味でもあります。

 さて、2月はどうなるでしょうか。

 もひとつ。風邪が流行しています。鳥インフルエンザも何箇所かで確認されていますが今回はうちの息子くんのお話。只今、鼻水と咳が止まりません。以前にちょこっとはなたれ君になっていたことはあるのですが、今回は微熱であったりとか明らかに痰がからんだような咳をすることもあり、治療中です。

 夜中にしょっちゅう起こされるママも大変です。それより頻度は少ないですが私も起きます。そうでなくてもいろいろ考え事がやたら多いもので最近安眠をしていないものですから、免疫力や体力が落ちているように思います。こんなときにきっと風邪を引きやすいでしょうから、より自己管理が問われますね。

 健康がなによりであります。

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2007年1月11日 (木)

今日のお仕事

 当院の木曜日は、一般診療が午前のみで午後は手術や処置に充てています。

 まあ手術といっても毎週特別なおおきなものが入るといったわけではなく、こまごましたものが複数あったりすることもあります。

 今日は、猫避妊手術×2、犬(膵炎の疑いあり)の検査、ウサギ(血尿と、前ブドウ膜炎)の検査、他院の紹介症例での食道内異物、入院動物の処置、あと所用(入院動物の退院と面会)。

 私が担当したのは猫避妊、犬(膵炎)の検査、入院などでした。院長はいろんな事務手続きがあったので、それを済ませるためしばし外出。その間に猫の避妊手術を済ませ、合間を縫ってわんこの検査を並行して行いました。

 そうこうしていると、紹介症例のわんこさん(シーズー、6ヶ月)が来院され、内視鏡を塚手の異物除去を行いました。内容物は大きめの犬用ジャーキー(これ、けっこう危険です)。

 それから、ウサギさんの検査の補助と、外注検査の検体の梱包、さらに入院さんの点滴交換、注射、包帯交換をしました。

 大規模ではないもののこまごましたものがたくさんあったおかげで、通常の業務終了よりも時間かかりました。ちょっと今日はがんばりました。

 ちょっと困ったさんなのが、診察時間外の(ゲリラ的?)面会。診察時間外は手術等で対応できないこともありますので、診察時間内あるいは時間外になる際には必ずご連絡をお願いいたします。

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2007年1月 9日 (火)

たまたまなのかもしれないのですが

 なんだか最近腫瘍の患者さんの診察する機会が多いです。きっとたまたまなんだと思うのですが(とういか似た症例が立て続けに来ることはなぜか多い)、しかもかなーり重め。

 治療継続中のわんこ以外にも、先週末に脾臓腫瘍の多臓器転移の大型犬、それから乳腺がんの肺転移など。なんかヘビーです。

 腫瘍の治療にもいろいろあります。同じ腫瘍でも状況や年齢、治療費などいろんなファクターで方法が変わることはよくあることです。どれがよいとか悪いとかというわけではありません。人間のケースでもそうだと思うのですが、病状をきちんと把握しそれをきちんと飼い主さんに説明した上で飼い主さんの希望を汲んだ上で、最終的な同意が得られて治療に踏み切ることができます。

 こういう治療が大変な病気、治療をするにしても期間や費用を要するものについては双方の信頼関係が不可欠です。獣医療は決して動物だけのものではなくそれに接する人間のためのものでもあるというのをよく感じる瞬間でもあります。

 さて、明日は何が待っているのかなー。

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2007年1月 5日 (金)

初仕事

 皆様、新年明けましておめでとうございます…

とかいいつつ、既に日がたっておりますが…本年もよろしくお願い申し上げます。

 新年の初仕事なのですが、以前このブログにもちょこっと書いたわんこの抗がん剤治療から始まりました。

 「リンパ腫」に対しては抗がん剤治療が他の腫瘍よりも反応がよいので、よく使用します。その中で主流になっているのが多剤併用法です。もっともこの中にも治療期間や使う薬剤とその投与量なんかによってさらに細かく分かれるのですが、L-VCAという方法で対応していくことを飼い主さんに了承を得て本日から開始です。

 なんにしても、こういう治療は最初が肝心なので、薬の反応なんかをきちんと見ながら心してかかりたいと思います。

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2006年12月30日 (土)

こんなことってあるの?

 っていうくらい珍しい症例がありました。

 ウチの病院の獣医師3人のキャリア合わせると大体30年くらいですが初めてだそうです。

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2006年12月29日 (金)

ちょっと大変な病気

 1ヶ月前のこと。数日前から元気と食欲がなく、嘔吐をしたという1歳のわんこがきました。おなかを触ると痛がること、血液検査上で腎臓系の検査項目が異常値であったことから、「膵炎に併発した腎不全」を疑い治療をしていきました。

 ただ、膵炎の診断にはレントゲン、血液、エコーなど多角的に評価を行った上で決定するのですが、完全に合致していないところもあり、なんとなく気にはなっていたのです。

 治療を行っていく上でそこそこの状態には持っていくことはできたのですが、わんこの健康状態と私のもやもや感はどうもすっきりしませんでした。

 ということで、再度同様にレントゲン、エコーをきっちり行い、さらに疑問に感じていた高カルシウム血症(血液中のカルシウム濃度が高い病態)が腎臓由来のものかあるいは、腫瘍(がん?)由来のものかを調べるためにPTHrp-intactという検査を行いました。

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2006年12月27日 (水)

病に倒れる

 これ、私のことです。

 今週に入り、なんだか体がだるいなぁと思いつつ、「きっと忙しいからに違いない」ということにして働いておりましたら、火曜日になって微熱、そしておなかがゆるくなってきました。その日の夜、急に高熱が出て夜中はほとんど寝ることができず…

 吐き気はまったくないのでノロではないだろうとは思っていたのでとりあえず仕事に行きました。ちょっとしんどいながらもがんばっておりましたら…1~2時間ごとにくる激しい腹痛とトイレとの往復にさすがにごご病院へと行くことになりました。

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2006年12月13日 (水)

まさおくん

「ポチたま」でおなじみのまさおくん(ラブラドールレトリバー)がなくなったそうです。

詳細はこちら(YAHOO! ニュースより)

死因はリンパ腫とのこと。レトリバー系には特に多い病気です。この病気が発生しやすい年齢でもありました。

つい最近まで元気な姿を見せていただけに残念ですね。

ご冥福を祈ります。

補足:リンパ腫はさらにいくつかの種類に再分化されますが、もっとも多く見られる「多中心型」といわれるB細胞系のリンパ腫の場合、化学療法が非常に効果的です。もちろんそこまでの診断をきちんとしなければいけませんが、治療を行うことで十分な生存期間が期待できるケースがあります。ただし、個体差が当然ありますし、基礎疾患の有無などでも効果が異なります。副作用や治療費なども忘れてはいけない部分でしょうから主治医の先生ときちんと話し合って納得の上で治療に臨まれるのがよいでしょう。

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2006年12月10日 (日)

診察室模様替え

 今日の診察は予約が1件のみだったので時間をもてあまし気味でした。

 そこで、診察室の模様替えをしてみました。…といっても、診察台のシートを替えただけなのですが。

 これがBeforeです。

Dscf0227_1

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2006年12月 7日 (木)

骨折の手術

 骨折といってもその折れ方や場所によっていろんな方法でもって治療します。

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2006年12月 4日 (月)

この前の日曜日のはなし

 12月3日に名古屋市で行われた獣医循環器学会に行ってきました。2日の土曜日から開催されていたのですが、お仕事がありましたので1日のみの参加ということで行ってきました。

 私は、当会の会員であり動物循環器の認定医を取得したい目的があるのでその講習会に出ること、それから循環器学会のほかにも麻酔外科学会、画像診断学会との合同開催であるため、通常会員でない学会にも足を運べるチャンスでもあるのでけっこうお得なのです。

 こういうところでの知識は最先端の情報なので、常に刺激的であり日比野診療に大いに役立ちます。特に最近は高度医療化して来ている事もあって、一般の町医者レベルでは到底行えないことなども紹介されます。自分のところでできること、できないことなど様々ですがそれを見極めるのも大変なのです。

 さて、もう一つ目的としては「獣医療フェア」なるものも同時開催されておりまして、いろんな医療機器や書籍、関連企業の展示ブースがたくさん並んでいます。今回はいろんな企業の方と話をしてきました。ついでに本もちょこっと買ってきました。(あいかわらず獣医さん用の本は高い…)

 正直疲れますが、いいお勉強になりました。

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2006年11月29日 (水)

症例検討会

 この前の日曜日に県内中部の獣医師会主催の症例検討会に参加し、ついでに発表もしてきました。昨年はネタがなく参加しませんでしたが、今年は別の学会で発表したものがあり、それでも可とのことだったのでそれをもって会に臨みました。

 ほとんど準備もせずいったので、前回の学会の発表となんら変わらぬないようでプレゼンをしました。まあ、可もなく不可もなくといった内容…。

 他の先生方の発表はやはり、十分に検討されていていい診療してるなーと感心しきりなのであります。自分の発表はさておき、他の先生のそれは無条件ですばらしく目に映るものなのですよね。

 発表する機会をもって自分に課題を出し、勉強意欲を失わないように心がけることは大事ですね。

 日ごろの診療に活かせるようにがんばります。

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2006年11月23日 (木)

絶壁犬の影に隠れた問題について

 日本中を巻き込んだ徳島の「絶壁犬」ですが、昨日無事に捕獲されたようです。ニュースの内容はこちら。

 よかったよかった。

 しかも、その里親になりたいと40件以上の問い合わせがあるんだとか。なんて心温まる出来事でしょう…。

 それはそれでよいのです。ただ、現実はそんなに単純なものではないということをあまりマスコミは報道していないのが気になります。

 今回の事件から私が危惧している事について書きます。

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2006年11月16日 (木)

狂犬病

 YAHOO!のニュースで「狂犬病で男性重体 36年ぶり」というタイトルのトピックスを見つけました。

詳しくはこちら。

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2006年11月13日 (月)

不整脈

 ひとくちに「不整脈」といってもピンからキリまであります。細かいことをいうとほぼすべての人間や動物で不整脈は発生しています。

 よくあるのが「呼吸性不整脈」で、息を吸う時は心拍数が増加し、息を吐くときは心拍数が減少します。よく心身を落ち着かせようとするときに行う深呼吸はゆっくりと息を吐くことで心拍数が安定させることができるために無意識的に行っているのです。

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2006年11月11日 (土)

プレッシャー(?)

 よくある乳腺腫瘍の摘出手術なのですが、ちょいと緊張しました。

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2006年10月29日 (日)

重症が重症を呼ぶ…

 動物病院はたいていが全科診療ですから、軽症だろうと重症だろうと一手に受け入れる体制にはなっています。

 こと、重症症例が立て続けに来院する事もしばしばあり、その時はほんとに緊張の連続です。

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2006年10月21日 (土)

今週のわたくし

 今週は手術デーでした。

内容は…

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2006年10月 4日 (水)

求ム、動物病院ヘノ一言

 皆様に質問させていただきます。一般の方々の動物病院に関するイメージなどの参考にしたいと思いますので、ご協力いただけると幸いです。なお、それぞれの質問についての回答理由なんかもつけていただけるとまさに感動の嵐です。

 貴重なご意見をお待ちしています。ブログにも結果報告できるようにしたいと思います。

Q1.あなたが動物を飼うならどんな動物がいいですか?

 犬、猫、ウサギ、フェレット、ハムスター、鳥類、その他

Q2.あなたが動物病院を選ぶ基準を3つ選んでください。できれば理由もお願いします。たぶん「安い」というのはきっとみなさんそう思うでしょうから、今回は省略します。

 家から近い、診察時間が長い、日曜祝日も診察OK、専門病院である、医療施設が充実している、診療費が明朗、ペット保険OK、スタッフが多い、完全主治医制である、スタッフの応対がよい、病院が新しい、駐車場が多い(広い)、ペットホテル可、予約制、待ち時間が少ない、パピークラスを実施している、いろんな相談にのれるその他

Q3.動物病院に対する改善点があれば教えて下さい。できればその理由もお願いします。

Q4.動物病院にこんなサービスがあったらいいなと思うものがあれば教えてください。

Q5.その他なにかひとことありましたらどうぞ。

頂きましたご意見はすべて拝見いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

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2006年9月22日 (金)

犬の選び方

 犬を飼いたい人は何を基準にされますでしょうか?

・こだわりの種類がある

・ひとめぼれ

・なんとなく動物を飼いたい

など動機はいろいろあると思います。

 動物を飼うことにより得られる喜びは計り知れません。

 が、その前によくお勉強してください。

・動物の大きさ:当然大きいほどお金がかかる。大型犬の場合高齢になると「介護」が必要になるケースが多い。小型犬の場合は小さいなりに事故が多い(落下による骨折)。

・動物に最低必要な費用:食事、予防に関する費用(ワクチン、フィラリア、ノミダニ)、医療費、ペットホテル、ペットグッズなどなど。

・飼いたい動物に適した環境の整備:大型犬では特に重要。集合住宅な場合はとくに買うことのできる条件かどうか。生活環境の広さ、散歩に費やす時間の有無、ほかに動物がいるかいないかなど。

・動物種の特徴を理解する:生活パターン、習性、しつけに関することはある程度予習しておくべき。

・品種の特徴を理解する:犬(猫)の種類によって起こりうる病気、習性は異なるのでそれを知らずに飼うと、飼い主と動物にとって負担が大きくなる。

・最期までみとどける強い意志があるか:当たり前ですが、それができないのなら最初から飼わないほうがまし。

 この辺を知っているのと知らないのとではけっこう差があります。動物と飼う方にとってベストな関係を築くために知っておきたいことを記載しました。

 これから動物を飼おうと検討されている方、参考の一助になればと思います。

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2006年9月18日 (月)

心臓弁膜症のメカニズム解明!!

 動物の心疾患関心をもつ私に衝撃的な研究発表が、医学専門雑誌Nature Medicineに発表されるそうです。

 動物にも多く見られる「心臓弁膜症」の発生のメカニズム解明に重要な意味を持つ内容になっているようです。

 かいつまんで説明すると、慶應義塾大学医学部の福田教授らのグループによって、心臓弁膜症のマウスからは「コンドロモジュリン-1」というたんぱく質が作られなくなっていることを解明しました。このたんぱく質は毛細血管の生成を抑える働きがあり、これが心臓の弁で作られなくなることにより、心臓の弁の形態に異常が生じる可能性があるといわれます。これにより心臓弁膜症の根本的治療やあるいは予防法の究明に進歩が見られることが期待されます。

 これが犬や猫にも同様に扱われるかどうかは、これから解明されることになるのでしょうが、画期的なニュースであります。

 参考までにこちらもご覧ください。

NHKニュース「心臓弁膜症のメカニズム解明」

内因性血管新生抑制因子としてのコンドロモジュリン-1

Nature Medicine

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2006年9月17日 (日)

療法食サンプル

 動物病院のみでの取り扱いとなるフードがあります。それにはいくつかの会社が発売しているのですが、最近の傾向として「種類が異様に多い」というのがいえます。

・業者が多い

・商品バリエーションが多い

 ま、こっちの選択の幅が広がるのでありがたいことなのかもしれませんが、その中でもよく使用するものとそうでないものがあります。

 しかし、そのおかげで在庫量の確保が問題となります。

品目が増える→在庫量の増加→しかもそれがあまり出ない→余剰在庫…

 ということで、在庫数調整のためよほどのものでない限りは注文販売っていう形にしてます。

 それに輪をかけるように、某療法食メーカー(正確には商社だな…)から頼んでもいないのに膨大なサンプルを送りつけてきます。要るものならいいんですが必要なさげなものまでご丁寧に一括して送付してくれるという親切ぶり。(関係者ならわかると思いますが)

 療法食という特性上、一般の健康な動物に食べさせることのできないものなんかも含まれているので、簡単に配ることのできないものなんかもあるから、結局在庫の圧迫となることもあります。

 向こうの立場からすれば、売りたいからサンプル作るのもわかりますが、一般フードと違うのだからもう少し方法があるんだと思うのですが…(その辺の商売っ気がありありとしているのがあまり共感できない私…)。

 基本的に動物にとって一番よいものをこちらから選択する必要がありそうです。

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2006年9月16日 (土)

PowerPointと珈琲

 相変わらずテンパっていることに変わりない私ですが、なんとかそこそこプレゼンができるだけの素材が完成しました。

 プレゼン用ソフトの「Microsoft PowerPoint」でもってあーでもないこーでもないと格闘すること3日、案外早くに格子が完成し、あとは内容を詰めていく段階まで完了。

 うちの院長にも一度スライドを見てもらいながら、誤字脱字のチェックや内容の流れに問題がないか、表現方法なんかの修正点を頂きまして改良を加えていますが。ほぼ完成であります。よくがんばりました。

 普段の診療には影響が出ないように診察の合間を縫って作業をしたり、家に戻ってからPCをほぼ占領状態にしてすすめた甲斐がありました(りんごよすまぬのぅ)。

 夜のお勉強のお供と言えばコーヒーなのですが、ふだんから飲みなれているせいかまったくもって眠気覚ましにはなりませんで、普通に眠くなります。カフェインに対しての反応はさまざまで、眠気覚ましとはまったく逆の安眠効果もあるんだとか…でも摂りすぎはよくないようです。なんでもほどほどがよいようで、無理はいけません。

 学会発表もさることながら、最近いろいろ「課題」が多くそれをこなすのにはやはりある程度睡眠は削らないといかんようです。

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2006年9月13日 (水)

テンパってます(泣)

 只今、学会発表用のスライドを作っています。

 頭をとにかくめっちゃ使っています。どうも普段使っていないと、こういうときにツケが回ってくるみたいです。人生の楽しみである「睡眠」をけずってなれないプレゼンの仕事に四苦八苦してます。学会発表に慣れている先生なら、たいしたことではないんでしょうけど…。

 それでも、なんとか一連の流れはできつつあります。それができたら院内で簡単にプレゼンしてダメ出しをしたあとに実際に学会で発表することになります。学業の道は険しいのです。

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2006年8月31日 (木)

番人

 院内パトロール担当の「はじめ」です。

 休日の午後は巡回を欠かしません。

Dscf0088  「患者さん、来ないね…」

 そりゃ来ませんとも。診察時間にパトロールしたら、けんか売られるでしょうに。

 で、調子に乗って受付にも侵攻…

Dscf0090  「この草、食えるんか?」

 ひとおりパトロールが済んでからもお仕事は終わりません。要望があれば写真撮影にも応じます。

Dscf0091 「人気者は大変っすよ」

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2006年8月28日 (月)

それから

 5月に病院の前に捨てられていたにゃんこさんたち。

これが6月初旬にとったにゃんこ。

Dscf0080_1  目が開きたてで3時間おき(くらい)でミルクをやってました。それが現在こんなかんじです。

Dscf0083  いたずらし放題です。何でも興味を持ち、相手が犬だろうが人間だろうが、まったく怖気づかないつわものです。

 院内に放してみると、靴ひもめがけていろいろちょっかいをだしてきます。

Dscf0084_1  今現在行き先の決まらないにゃんこが2頭、♂♀ともひとつずつ。

元気ですよ。

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2006年8月27日 (日)

重度心不全

 今日の午前のこと、診察中に1本の電話。どうやら電話の主が涙ながらに「呼吸が浅くなっているんだけど、もうダメですか?」との問い合わせです。

 その声の主は、今年の春に当院を受診されるようになった方で、重度の心疾患をもった高齢のわんこの飼い主さんでした。

 病院から20分位かかるところを急いで連れてきていただいたのですが、残念ながらこちらで診察したときには、既に天国へ旅立ってしまっていました。

 春のとある日、県外(近隣の町なのですが)から呼吸の状態が悪く舌の色も青紫色になったわんこを抱えて来院されました。重度の肺水腫(循環不全で肺に水が溜まって呼吸困難を起こしている状態)で、緊急に処置しないと生命に影響を及ぼす状態でした。NYHAⅣ、ISCHCⅢb(←両方とも心不全の重症度を表わすランクでもっとも重度な状態)なので、いつ何時心停止してもおかしくないので、酸素吸入、絶対安静、利尿剤投与、強心剤持続点滴など可能なことをひととおり行いました。

 多くの急性循環器障害でそのまま心停止になる例が多い中、そのわんこはよく回復し、無事退院できました。その後も何回か入院治療が必要になるようなところまでたびたび陥りましたが、それでも見事に回復してくれました。

 私が循環器疾患に興味がある話なんかをしながら、病気の重症度だとか、お薬の効能や副作用、家での過ごし方についていろいろ説明をし、それに熱心に耳を傾けこちらの説明の意図を理解してくださったおかげで、定期的な診察では細かい様子の変化について多くの情報を提供していただきました。

 そのおかげもあって、初診のときに「もっても1ヶ月位だろう」と説明した予後も半年近くの生活を実現しました。ここ半月は元気こそあるのだけど急に動こうとすると失神するようなことがしばしばあったようですが、それまで元気で十分な生活レベルを維持できたようです。

 老年性の多くの心臓病は完全治癒は期待できません。治療をしていても徐々にではありますが進行します。そういった中で生活の質を落とさないようにして長く生活が出来るかというのが重要になります。

 このわんこを通して、心疾患の治療の難しさとその探究心をかきたてることが出来ました。また治療する機会を頂いた事に感謝するとともに、なくなったわんこの冥福をお祈りいたします。

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2006年8月19日 (土)

やはりきた…

 流行の「子宮蓄膿症」、またきました。

 そうでなくてもお盆明けになってからは来院件数も通常に近づいていただけに多忙でした。

 もうひとつは近くの動物病院の先生からの依頼で「脊髄造影」の検査依頼がありました。どうやら後ろ足がまったくきかないようです。

 ダックスフンドによく見られるような椎間板ヘルニアではなさそうですが、脊髄には大きな問題がありそうな結果でした。MRIかなぁ。

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2006年8月17日 (木)

一世一代の大仕事

 詳しくはかけませんが、人生でかなり重要な現場に遭遇しました。

 自分の将来にかかわることについていろいろとお仕事してきました。

 それについても、時期がきたらいろいろかけるんでしょうけど、今回はちょっと伏せておきます。(ヒント:私は勤務獣医師です)

 それはさておき、今日から2日お休みなので、実家に行きました。

 じいじとばあば、ひいばあば、妻とゆーががお出迎え。普段はばあばとひいばあばしかいないからだいぶ賑やか。

 最近はめっきり年をとってきた感のあるひいばあばは家族全員が家にいるからさぞかしうれしかったのでしょう、かなりはしゃいでいました。ただ、健康状態は少し心配な部分もあります。医療従事者であるので、飲んでいる薬からある程度の健康状態と持病がわかります。もともと頑固であまり人前ではあまり疲れを見せようとしないのですが、以前に比べるとパワーダウンは否めない感じです。それこそ「介護」の状態にもなりかねないのですが、家にはばあばだけなので負担が一手にばあばにかかるのもなんとかしてあげたいところです。

 なんとかはやいとこ実家の近くにいけるといいなと考えています。(あ、これもヒントになるかもしれんなぁ)

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2006年8月16日 (水)

お盆の診察

 当院はお盆も休まず診察してます。そういう通知もしてあるのですが…

今日はヒマでした…夕方までは…

 夕方になってからは、最近ブーム(?)な子宮蓄膿症のわんこが来院。手術は明日になりました。

 みんなお出かけしているんでしょうね。でも病気は待ってくれません。

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2006年8月13日 (日)

学会に行ってきました2

 日本獣医内科学アカデミー2日目です。1日目は循環器の認定医の講習会がほとんどだったので、今回は他の学会の主催する会場でいろんな知見を得ようとがんばってまいりました。

 興味のあるところとして日本獣医がん研究会の腫瘍に関する最新情報を得てきました。腫瘍に関する情報はすぐに更新されるほど獣医療でもホットな話題です。

 それから、膵炎に関する情報もゲットしてきました。

 情報を得ただけでなく、それを日々の診療に生かせないといけませんね。

 二日間みっちりお勉強することに慣れてないので、さすがに疲れました。

 学会はいい刺激になりますね。

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2006年8月12日 (土)

学会に行ってきました1

 今日から私、念願の夏休みです。夏休みは14日中6日分頂きました。

 が、そのうち2日は今回の学会参加に充てられていますので、正味の休みは4日…。ま、学会は好きで行くからいいのですが、なんでまたお盆期間にやるんでしょうねぇ。

 今回は、日本獣医内科学アカデミーのため、新宿の京王プラザホテルへ行ってきました。

 所属している獣医循環器学会の認定医講習会もありますし、それ以外にも興味のある講演が目白押しです。

 今回もお勉強してきましたよ。お勉強した内容についてはさておき、開催時期が時期だけに東京都心でスーツ姿で歩いていると、明らかに浮いています。しかも、周りの目が哀れみの目で見てきます。「お盆なのにお仕事大変ですねぇ」と老夫婦に労われたりもしたし…。

 陽が落ちるまでお勉強をし、今日は浅草でお泊り。修学旅行以来に見た浅草寺には、妙に外国人に多かった。やはり外国人のみた東京の代名詞ってやはりこれなんでしょうね。

 今日はなかなか疲れたので早々に寝るとします。

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2006年8月 7日 (月)

激動の1日

 今日の朝の出来事。いつもどおり診察開始前に入院動物の回診をし、さあ今から診察開始。…と一番最初に来院したわんこの調子が普通でないことに気づきました。

 舌の色が青白く、呼吸の仕方が速くて浅く、かなり苦しそうな状況でした。先輩の先生がすぐに対応しエマージェンシー(緊急)の対応が行われました。気道確保、血管確保がすぐに行われました。呼吸が苦しそうなのである程度状況が安定したところでレントゲンを撮影したところ、「肺水腫(肺の中に水がたまってしまい、呼吸不全を起こす危険な状態)」がありました。

 循環不全に対する治療と酸素吸入をして脳にできるだけ酸素を多く含んだ血液を送るように尽力しましたが、肺水腫による影響で肺が膨らまない状態で、呼吸停止そして心臓停止が起こりました。人工呼吸と心肺蘇生で一度はうっすらですが意識が戻るところまで回復したのですが、またしばらくして同じように呼吸停止、そして心肺停止が起こりました。

 治療の甲斐なくそのわんこはなくなってしまいました。

 その間は診察を一時ストップしていたので、待合室は大混雑でした。お待ちになったみなさんは事情をご理解して下さいまして、お待たせしたにもかかわらず患者さんから労いの言葉も頂きました。感謝です。

 そんなこんなで、午前はひたすら診療診療。

 で、午前の診察が1時間遅れで終了し、やれやれと思っていたところ1本の電話が入りました。

 「犬が車に轢かれたので緊急で診てほしい」

とのこと。また、救急体制で到着を待ちます。

 そこへ、瀕死のわんこが運び込まれました。かぎりなく心停止に近い状態、呼吸停止です。同じように処置を行いましたがそのわんこも無事に生還させることができませんでした。(この件については後日、内容が長くなりそうなので)

 なんだか、今日はあまりにも悲しすぎる一日です。

 午後は手術が1件ありました。それは無事に終了しましたが、診察は大盛況だったようでやはり大忙しでした。

 生命を預かる生業をしている限り避けて通れないのが「死」です。最大限の医療行為を施したとしてもそれが奏功しないこともあります。飼い主さんの悲しみも計り知れません。ほんのわずかな可能性にかけて治療をし、少しでも回復できることに期待しますが、残念な結果に終わってしまうこともあります。

 こういう悲しいことが続くこともありますし、奇跡的な回復をして完治してうれしい思いをすることもあります。医療は奥が深いです。救える命はすべて救う心積もりで明日からもがんばるのみです。

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2006年8月 2日 (水)

嘔吐と下痢

 日本中がボクシングの結果で騒然としてますね。スポーツの世界で「灰色」な部分が垣間見られるのは残念なことです。試合をした当人というより、まわりに問題があるのでは…

 さて、それはさておき。季節柄体調を崩しやすいのは人間だけではありません。動物も然りです。気温の高い夏になると多くなる疾患は

・皮膚病

・熱中症

・寄生虫関連疾患

なのですが、意外に知られていないところでは、嘔吐と下痢があります。上記の疾患とも共通するところは多いのですが、高温、急激な温度変化、水分摂取のアンバランスと摂食量、運動量なんかが影響をし、体調を崩しやすいのです。

 人間でも「夏ばて」するのと同じなのです。

 動物の夏ばてを防ぐには、昼間の炎天下での散歩はNG、水分はこまめにとりがぶ飲みは避ける、冷たい食べ物(アイス等)は控える、それからこれはしょうがないのかもしれませんが、行楽や帰省などで普段と生活環境が変わることによるストレスは動物にとって大きな要因になります。敏感な子の場合には、適度な配慮が必要です。

 かくいう私もここ最近の暑さには少々こたえています。仕事柄冷房の効いた室内にしかいませんので…人間も節度ある生活が必要と言うことですね。

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2006年7月30日 (日)

びんぼうひまなし

 今週はめまいのするほどの多忙ぶりでした。分散すればいいのだけれど、そうもいきませんからね。

 「忙しいときほど重症がくる」理論は健在で、それぞれ獣医師が大変な症例を抱えて、ついでに頭も抱えながら1週間過ごしました。あと、入院室が飽和状態なので、動物さん達の処置、食事だけでも結構時間がかかります。

 で、今日はというと…外来はほとんどなくもっぱら入院の処置に没頭中です。

 あ、それともうひとつ。この時期大変暑いので昼間のお散歩は控えましょう。また、嘔吐下痢で来院される方が多いです。冷えすぎや食事管理も大事です。人間も同じですね。夏バテには注意しましょう。

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2006年7月19日 (水)

またまたまた

 うちの病院、子宮蓄膿症がブーム(?)です。

 あ、別に伝染したりする病気ではないです。でも、同じ病気が連続してしまうことはざらにあります。

 それでも、この病気比較的多く見られるものなのですが、毎週毎週手術が入っています。不思議なものです。

 すごかったのが、犬を複数飼っているおうちで、そのわんこ2頭が週替わりで罹患してしまったことです。普通無いです。

 そんなこんなで、今週も手術しました。今のところ経過は順調です。

 うん、明日はお休みです。

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2006年7月 6日 (木)

おひさしぶりです

 すいません、忙しすぎて更新してませんでした。

 診療のほか、学会発表用の原稿をつくっていたりとか、それでもってずいぶんと時間がとられてしまったとです。

 今日はお休みです。それでもいろいろやることはあるんですがね。

 それから、タグふれのお引越しをしました。リゾートです。でも木は多めで…。希少なプライベートビーチ(自称)付きです。ふふふ。

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2006年6月26日 (月)

手が…

 くさいんです…。

 診療で、いろんな状況の動物に対し、さまざまな処置等をするのですが、そのときのにおいが手についてしまうことがしばしばあります。

 外傷処置の際の膿とか、排尿処置するときの尿とか、外耳炎での耳垢とか…

 これがなかなかにおいがとれません。仕事上仕方が無いのですが、これがそのうち慣れるのです。職業病ですかね。

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2006年6月25日 (日)

学会

 今日は日本獣医循環器学会に参加してきました。今回の会場は東京農工大学、あの「生協の白石さん」で有名な大学です。

 それはさておき、獣医学の中でも特に心臓さんに重きを置いた学会だけあって、より専門的でレベルも非常に高い会です。

 そこで、なんとか認定医取得をすべく、認定医の講習を受けてきました。

 ほかにも、同時開催として獣医麻酔外科学会、獣医画像診断学会もやっていたので、所属していない会にもお気軽に見学できるのでいい機会です。

 同期で大学を卒業した人にも結構あいまして、皆さん活躍しているのをみて、ますますがんばらなきゃいかんと思わずにはいられないのであります。

 学会参加そのものは好きなので、いいお勉強の機会を得て、もっと賢くなりたいものです。

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2006年6月22日 (木)

輸血

 交通事故で、腹壁ヘルニアになったわんこが入院しています。おなかの筋肉の一部が裂けて穴ができ、そこに腸がなどの内臓が入り込む状態のことをいいます。

 レントゲンで確認し、手術で穴をふさいでいますが、貧血が相変わらずあるそうです。どこかで微小な出血があるのかもしれませんし、外傷性ショックの影響がまだあるのかもしれません。

 ということで、輸血を行いました。供血側と受血側との血液型の確認をし、さらにはクロスマッチ(血液交差適合試験)で輸血しても問題がないとされましたので、50ccの輸血を実施しました。

 輸血中も副反応は特にみられず無事に終了しました。

 動物医療でも輸血は行います。人間ほど一般的ではないものの、輸血を行ったことにより救われた命もたくさんあります。なんとか快方に向かうように願います。

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2006年6月20日 (火)

またですかい

 子宮蓄膿症、またありました。どうもひとつの病気がブームになる傾向があります。伝染性疾患ではないんですが。

 たとえば、椎間板ヘルニアとか乳腺腫瘍とか。同じ病気が同時期に来たりします。

 そんなことで、3週連続です。こんなこともあるんですねぇ。

 さて、診療も終了し帰ろうとしたところ、電話がなりました。

「猫が交通事故にあったらしく後ろ足がふらふらしている」

とのこと。そのにゃんこ、県外からお越しでした。

 診察してみると…会陰部(お股からお尻にかけて)無数の傷、しかもお股のあたりが大きく皮膚が裂けています。交通事故かな?と最初思っていたら、おそらく動物による外傷(猫なのかあるいはそれ以上の動物)によるものだと思います。受傷後、日数が経過しているようで化膿がひどく栄養状態もよろしくありません。

 今すぐ傷を閉じることができないので(感染と汚染がひどいので)、今は少しでも状況を改善した上での処置が必要になりそうです。

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2006年6月11日 (日)

今回はちょっとまじめなお話

―今回、文章が少々長いですがよかったらお読みください― 

動物病院には毎日誰かが、家族同然の生活をしている動物達を連れて来院されます。病気、怪我、健康診断、その他相談など、動物に関係するなんらかの疑問、不安、救いを求めてきます。それに対して、出来うる限りの治療、処置、アドバイスをするのが獣医師であったり動物看護師であったりします。

 飼い主さんとその動物の苦痛や心配を取り除いたり、少しでも緩和できるよう精一杯向き合い、解決の糸口を見つけていく事に努力を惜しまないように心がけています。

 幸い、怪我や病気が治って無事に健康を取り戻せたときは飼い主さん共々私たちも喜び安堵します。それがなによりうれしいことなのです。

 しかしながら、今の医療で治癒できないもの、あるいは精一杯の治療を続けていても悪化をしてしまうものもあります。そして、手立ては尽くしたものの残念ながら命を失うケースもたびたび遭遇します。そのときには、今の獣医療の限界と、「もう少し何かしてあげる事が出来ただろうか」と自問自答をすることがあります。

 ここ数年で医療技術が向上し、動物の寿命は随分と延びました。健康的に長生きし、それで天寿をまっとうしたのならこれはなによりの幸いだといえると思います。実際にみんながみんなそうであればいいのですが、慢性的な病気、例えば腎不全だとか心不全だとか、あるいはがんなどは完治が難しい病気です。しかも徐々に衰弱する事が多く、それに対する看護が必要となり飼い主さんに大きな不安や精神的、肉体的な苦労を強いられる事もあります。

 こんなときみなさんはどうされますか?

「病気は治りません、しかし症状の緩和は多少見込めます、そのかわり入院とそれにたいしての医療費がかかります。いつまでこの治療が必要かは症状次第です。」

 これに対しての飼い主さんの応えは十人十色です。

・なんとかとことんやれるだけのことをやって欲しい。

・治療してあげたいけど、ずっと入院させるのはかわいそう。

・もうこれ以上苦しむのは見たくない…

・治療したいけど経済的に最善を尽くせない

 いろいろ飼い主さんとお話し合いをしていると、様々な思いが伝わってきます。無念に思う方もいらっしゃると思います。そういった苦悩や不安が痛いほど感じます。

 医療関係者のいう「最善の治療」が必ずしも最善でないケースがあります。特に終末医療に携わる場合、飼い主さんの意向を第一に尊重し、双方の納得いく形での医療を提供し、安らかに送り出してあげられるように考えています。

 ここ最近、私の担当する動物さんが重症例が多く(がんの再発、末期腎不全など)私自身、飼い主さんの立場にたって闘病中の動物と向き合うときに「自分なら何をしてあげるのがよいのだろうか」と考えさせられます。獣医ができることなんてきっと「ちっぽけなもの」なのかもしれません。でも、そんな獣医師に救いを求めて来院される方がいらっしゃいます。ですから、飼い主さんの心の痛みを汲み、限界があるなかで獣医である自分に課せられた「ほんのわずかな力」でもって少しでもお手伝いできるように、それが自分の使命ですから。

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2006年6月10日 (土)

学会発表

 どの仕事もそうなのでしょうが、お仕事しててもお勉強は必要です。獣医さんもお勉強が大事です。医学は常に進歩してますから、それについていかなくてはなりません。

 自己研鑽のため(?)今年も学会発表することになっちゃいました(今旬な表現法ですな…)。今年のテーマは血液学と内科学に関するもので一題発表予定でございます。

 今現在、テーマしか決まってません。内容はこれから考えます。しかも抄録の提出期限が今月末なのです。締め切りが迫る中、日々緊張が続きそうです。日頃頭を使わないとこういう時にとばっちりを喰らうのですね。

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2006年6月 8日 (木)

追加

 最近毎日のように担当の入院動物が増えていきます。今はたまりにたまって5件。過去最多タイかな。

 そうでなくても、ほかの先生担当の入院もいるわけで、入院室はほぼいっぱいです。退院していく動物もいるのですが、そのぶん新しく入ってきます。

 こういうときもあります。

 ちなみに今日から入院に入ったのは、猫ちゃんの尿道閉塞です。季節柄今は少ない病気なのですが、しっかり詰まってました。

 さあ、明日はどうなるでしょうか。

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2006年6月 7日 (水)

休日出勤

 今月は原則水曜日がお休みなのですが、本日お仕事してまいりました。

 昨日診察したわんこが、どうやら子宮蓄膿症で手術が必要なのです。ただし、ひとつ困ったことがありまして、今回のわんこの場合は血液検査上で白血球数が1μlあたり1500個しかないのです。参考までに、正常な犬の場合ですと標準値が6000~15000くらいですので明らかに低いのです。しかも、この病気にかかっている場合ですと、この数が正常値より増加するのが一般的なので、

・子宮内で起こっている感染炎症が強すぎて循環血液中の白血球が子宮の炎症に総動員されている。

・一生懸命血液の生産をしているにもかかわらずそれが追いついていない。

・造血機能が低下している

などが考えられ、通常の子宮蓄膿症に比べ明らかにハイリスクです。それでも、原因が明らかでありそれを摘出することが治療の大前提であるからには手術をしなければなりません。

 状態を少しでも改善させた上で手術に臨みました。麻酔、手術時間を極力短縮させ、血液状の膿を大量にためた子宮を取り出し、手術は無事終了しました。

 とりあえず一段階大きな山は越えました。あとは、抗生物質を使用しながら血液の状態をしっかりチェックしていきながら回復していくようにしないといけません。

 どうしても、こういう仕事してると休みのときでも完全に休みきれなくなったりもするものです。家族には大変申し訳ないのですが、妻もその辺は理解をしてくれていると思います。その分家族サービスで還元しようと思います。

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2006年6月 5日 (月)

にゃんこ

Dscf0072  写真がぶれていますが、病院の前に捨てられていたにゃんこさんたち。8頭中、3頭が亡くなってしまいましたが、それ以降は残った5頭が元気に成長しています。

 看護師のみなさんが、交代でミルクをしっかりあげてくださっているのでここ最近は大きくなるペースがどんどん加速してきています。

 保護した当初は100グラム無かったのですが、今はおおよそその倍。大きいにゃんこは250グラムを超えてます。

 ありがたい限りです。

 引き続き里親さんを募集してます。

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2006年6月 3日 (土)

のうきょう

  Dscf0064_2生後半年のにゃんこです。外から帰ってきてから調子が悪くぐったりしているということで来院されました。

呼吸が苦しそうです。

で、撮影したレントゲンがこれ。ちなみに正常なにゃんこの胸部はこんな感じです。Dscf0066_1

大きな違いは、胸部は通常黒くうつるところ、このにゃんこは全体的にしろくにごっていて心臓がはっきりうつりません。

 よくよくにゃんこを観察するとあばら骨のあたりにおおきなけんか傷があります。

 レントゲンの写真とを見比べた結果、けんかにより、胸の中に膿が溜まってしまった「膿胸(のうきょう)」という症状です。おそらく、けんかにより細菌が胸の中に入り込んで感染したのだと思います。本来肺でガス交換される場所に膿が溜まりますので、呼吸困難や悪化した場合には、敗血症を起こし死亡することもあります。

 このにゃんこは緊急に、胸腔ドレーンをいれ、胸の中に溜まった膿を取り除き点滴と抗生物質で治療をしています。

途中経過ですが今は大体こんな感じ。だいぶ、肺が黒くなってきているのがわかりますでしょうか?Dscf0076_1 外は危険がいっぱいですので、なるべく室内で飼うようにしましょう。

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2006年6月 2日 (金)

交通事故の猫

 昨日の午後の手術時間のこと。特にその日は手術や麻酔予定もなくのんびりしておりました。

 そこへ、役場の人がやってきました。猫もいます。保護猫のようです。

 内容を聞いてみるとバス停のしたでうずくまって動けないところを保護したのだそうです。

 確かに見た感じは明らかに元気はないし、重症。治療は必要だと一目でわかります。

 急いでレントゲン検査、血液検査をして、状態の把握をしましたら「骨盤骨折」があるようです。それと少々頭部に外傷があります。

 保護猫であるため、治療後のことだとかいろいろ普通の飼い猫に比べて制約が多いのですが、今の段階で命を脅かすほどの状況ではないので、なんとか元気にしてあげたいです。

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2006年6月 1日 (木)

カルドメックチュアブルを御使用の飼い主様へのお知らせ

 フィラリア予防薬として「カルドメックチュアブル」を御使用の飼い主様へ、メーカーである日本全薬工業から製品回収について案内がありましたのでご案内します。

 この内容は、当院のみのことではなく、全国で同品を使用されている皆様に対する重要なご案内ですので、ご覧くださいませ。

以下日本全薬工業株式会社およびメリアル・ジャパン株式会社連名による自主回収の案内文(抜粋)

 カルドメックチュアブルP34自主回収についてのお願い

 今般、カルドメックチュアブルP34(犬フィラリア症予防薬)の1個に金属様の異物が混入していたとの報告を受けました。現在その原因を調査中ですが、安全を期して【製造番号(ロット番号)】RBD2480の同製品を自主回収させていただくことといたしました。

 つきましては、大変ご迷惑をおかけ致しますが、お手元のカルドメックチュアブルP34の中に、同じ製造番号の製品がございましたら、処方された動物病院までご返却いただき、違うロット番号の製品と交換していただきますようお願い致します。

 なお、本ロットの製品は本年4月以降に処方されています。

 よろしくお願い申し上げます。

販売元:日本全薬工業株式会社

製造販売元:メリアル・ジャパン株式会社

以上原文。

 すべてのカルドメックチュアブルということでなく、P34という小型犬に処方されるサイズのものです。

Dsc01469 この写真の黒く印刷されているところが「RBD2480」という文字でしたら、該当品になります。交換の摘要になりますので、かかりつけの動物病院まで交換されますようお願いします。

 

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2006年5月31日 (水)

子宮蓄膿症のつづき

 これが、手術で取り出した中に膿をためた子宮です。一番太いところで直径7センチくらい、(通常で大きくても直径1センチはないくらい)でした。

 経過は、腎臓へのダメージが少々あるのでそちらの治療をもう少し進めていく必要がありそうです。

Dsc01467

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2006年5月29日 (月)

子宮蓄膿症

 夕方、1匹のビーグルさんがやってきました。

「ここ1週間、元気食欲がなく、水をたくさん飲み、それでもって吐く」とのこと。

いろいろ問診をしてみると、出産歴がなく陰部から血のようなものが少量出るようです。もともとやせている犬にもかかわらず、食べないのにおなかが大きくなってきたそうです。

 「もしや…」と思って、おなかにエコーを当てましたら…極度に肥大した子宮が映ってきました。子宮の中には大量の液体を含んでいるような感じがあります。

 これで、ほぼ診断がつきました。「子宮蓄膿症」です。

 子宮蓄膿症(pyometra:パイオメトラ)とは、その名のとおり、子宮の中に膿がたまる病気です。女性ホルモンのバランスと大きな関係があり、子宮内で細菌感染が起こりやすい状態になると発生します。特に中高齢の出産歴のないわんこに多く見られます。

 通常は上に書いたような症状が典型的ですが必ずしも現れるものではないようです。生理がきて1ヶ月あたりに発症することが多くなります。発見が遅れると腎不全を起こしたり、子宮破裂や敗血症を起こしたりと、死亡することもある重大な病気です。

 原則手術による卵巣と子宮の摘出を行います。程度によっては手術しないで回復するケースもありますが、再発の恐れもあるので、手術が第一選択になります。

 今回の場合状態は若干よろしくなかったのですが、直ぐにでも手術したほうがよいと考え、術前の抗生物質と点滴を行ったうえで、即日手術(診察が終わってから)しました。

 体重11キロの体内になんと1.5キロの膿をためた子宮がありました。そりゃ調子も悪くなります。あとは、術後の経過を慎重にみきわめていくことになりそうです。

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2006年5月27日 (土)

選挙

 病院の周りを選挙カーが行ったり来たりしてます。

 うちの病院ののある町で町長選と町議会議員選挙がありまして、両方合わせて5人が立候補されています。時代の趨勢なのか合併問題やら総合病院の経営健常化を訴えている方がほとんどです。

 まあ、それはいいとして…よくわかりませんが選挙カーが選挙活動してはいけない場所というのがあるそうです。たしか、学校周囲や大病院などがそれにあたるんだとか。ここでは明らかに診察室まで「○○をよろしくねがいしまーす!」っていう爆音が聞こえます。で、この町は面積が比較的小さいのでそれが何度も行ったりきたりしますので立派な騒音でもあります。

 動物病院だから法には抵触しないんでしょうけど、けっこううるさい。聴診してても聞こえますから。法律上でも人間の医院と動物病院とではずいぶんな開きがあるようです。

 そういうもののようです。

 選挙日が明日なので、実質的な選挙活動は今日まででしょうから、週明けから平穏な日が来るようです。

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2006年5月26日 (金)

この業種について

 動物病院というからには「医療」なんでしょうが、どうやら獣医療はなんと「サービス業」になるんだそうです。その辺はまあいいとして、とかく動物病院の場合保険が普及していない分実費による支払いとなるため、「高額」というイメージがつきまといます。そんなわけで、それだけのお金をお支払いいただいているからには、それに見合うだけの医療とスタッフ教育が必要なのです。

 最近は診療施設が飽和状態になりつつある歯科医院でも同じことが言えるようで、イメージアップやスタッフの接客レベルの向上が病院の経営でも大きなウェイトを占めてきています。

 某接客コンサルタントの方が言うには、ファミレスでも十分な教育を徹底させている割には、動物病院になるとそれが立ち行かなくなっていると、利用者側にはみえてしまうのです。それに関しては納得します。

 では、実際はどうかといいますと、医療についての専門分野は当然知識が必要でおそらく学校で重点的に行われていることと思います。が、飼い主さんとのコミュニケーションのとり方とか、医療施設における対応については比較的軽視されているような感じをうけます。生死を預かる分野であるからこそ、人としての対応力が重要なのではと考えます。何にせよ豊かな人間性が大切なんでしょう。でも、それってどの業種でも同じですよね。

 自分に置き換えても、まだまだ対応力は未熟だと思うときが多々あります。言葉の使い方、そのときの態度や表現などによっても治療方針や、説明の内容の受け止め方に大きな影響を与えるからです。諸先輩の先生方から多くを学び、人間味ある医療と、人間だからこそわかるいたみや悲しみを、できるだけ喜びにかえることのできるような獣医さんでありたいと思います。まだ道は長いなぁ…

 どうでもいいことかもしれませんが、私は変なマニュアル接客用語が大嫌いです。

「10000円からお預かりします」って「じゃあ、どこまで預かるつもりだ」と疑問を持ち、

「レシートになります」って「じゃあ、その今のレシートみたいなものはいったいなんだ、いつレシートになるんだ」とツッコミを入れたくなります。

 変な日本語は使わないようにしましょう。

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2006年5月25日 (木)

にゃんこ つづき

 今日はにゃんこさんの体重を測ってみました。

 結果は、軒並み15グラム程度増えていました。3日前に測ったので、日割りで5グラム。まあまあかな。もうちょい増えてほしいけど、やっとのこで哺乳瓶での飲み方が慣れてきたところなので、これからは順調にいけるんじゃないかなと思います。

 ただし、残念なことがあります。また2頭亡くなっちゃいました。それだけ、生まれてすぐの子猫を育てるのは大変なのです。

 うちには、人間の赤ちゃんがいます。ミルクをあげるのは大変ですよね。

 ほんと、ママには頭が下がります。

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2006年5月24日 (水)

にゃんこ

 こねこさんたちのなかで1頭が亡くなりました。もともと8頭いた中で一番小さく細身だったので重点的にミルクあげようと思っていたのですが…

 おそらく、親元から離されたのが早すぎたのだと思います。また、「初乳」を飲んでいないかもしれません。初乳とはまさに、生まれて一番最初のおっぱいなのですが、普段のお乳と違って、免疫に関する重要な抗体が含まれています。そのため人間でもそうなのですが必要不可欠なのです。

 今日は、みんなミルクをしっかりのみましたが、思うように体重が増えないのでまだ注意が必要ですね。

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2006年5月21日 (日)

授乳

 突然病院に現れた身寄りのないにゃんこの赤ちゃんたち。人間で言うところの「乳飲み子」ですから、授乳をさせないといけません。母猫はいませんので、人間がミルクをあたえることになります。授乳の間隔は理想を言うと3時間ごと。病院業務に追われながらで、なかなか3時間ごとにあげるのが実践できていませんがそれでも4~5時間ごとにミルクを与えています。

 今日は、頼れる看護師さんが自宅に持ち帰ってミルクを与えてくれています。

 授乳風景はこんな感じです。

Dsc01421_1  動物用の哺乳瓶に猫用ミルクをいれ適度な温度に調整します。「ニャー」と大きく口をあけた隙に哺乳瓶の乳首を口の中に入れます。うまくいけばその勢いでごくごくとミルクを飲みます。おなかのふくらみでもって満腹になったかどうかを確認します。

 それから、生後間もないにゃんこは排泄がうまいことできない場合があるので、おしりのあたりをティッシュでちょんちょんと刺激してあげるとおしっこやうんちが出ます。

 そこまでやっておおかた終了。これが8頭いるので、そりゃ時間もなくなります。このうち2頭は院長の娘さん(とはいってもまだ3歳なのですが…でも動物好きの遺伝子は受け継がれてますね)、「面倒をみる」と名乗りを上げたので、今は6頭。けっこう大変です。

 このにゃんこたちもいずれここを巣立っていくのですが、現在にゃんこの里親さんになってくださる方を探しています。

種類:日本猫(雑種)

白:2頭(いずれもメス)

黒白:オス2、メス2

生年月日:平成18年5月15日ごろ

引渡し予定:生後2ヶ月ごろ、当方でワクチン1回接種しての引渡し。それまでの検診(一般検診、検便など)は行います。

 最期までしっかりと面倒のみることのできる方、大切にしていただける方に飼っていただける方にお譲りしたいと思います。なお冷やかしや悪意のある問い合わせははご遠慮ください。

 

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2006年5月20日 (土)

捨て猫

Dscf0059  金曜日の朝の出来事でした。いつもどおりに病院に出勤してみましたら、診察室に発泡スチロールでできた大きな箱がおいてありました。「なにかの荷物だろうか」と思ってみてみたら…

 にゃんこが8頭!しかも眼も開いていないほどの子猫です。やっとのことでへその緒が取れたくらいで生後1週間経ったか経たないかくらいです。

 院長いわく、朝病院の玄関においてあったそうです。どういうつもりかわかりませんが、病院のまん前に堂々と捨てていった人間がいたのです。

 どこの動物病院でもあることなのですが(実際以前つとめていた病院でも同様の手口で猫が捨てられていたことがありました)、こういう怒りを覚える出来事が絶えません。

 ちなみに「猫を捨てる」という行為は立派な犯罪であり、「動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護法)」によると

第二十七条 3 愛護動物を遺棄した者は、三十万円以下の罰金に処する。

とあります。個人的にはまだまだ手ぬるいと思います。どうせなら懲役刑くらいにでもしたほうがかわいそうな動物が増えないと思うのです。

 動物がかわいそうだからと思って「きっと動物病院なら面倒を見てもらえる」と思っておいていったのでしょうね。その捨てた人間に言いたいのは、それは単なる「責任逃れ」や「なすりつけ」にしかならないのです。特に多いのが野良猫に餌付けするだけして、生まれた猫についてはしらんぷりして遺棄や投棄するタイプです。

 声を大にしていいたいことは

「本当に猫のことを大切に思うのなら、きちんと責任を持って世話をしなさい。野良猫であれば、面倒を見ている以上かわいそうな運命にさらされるようなら、避妊去勢させなさい。それでも猫を捨てるのなら、きっとあんたも世間から捨てられる日がいずれ来るでしょう」

と。

 野良猫にえさだけあげるというのはルール違反です。繁殖抑制も愛情です。

 にゃんこさんたちは今約3時間くらいおきにミルクを与えています。なんとか元気に育って新しい里親さんに引き取られることを願うばかりです。

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2006年5月19日 (金)

お勉強会

 昨日は夜の9時からレントゲン写真を使った症例検討会がありました。大学の先生に普段診療で疑問になっている写真を見ていただき、アドバイスをいただくというのがこのお勉強会の趣旨です。

 普段から私たちも診察で何枚もの写真を撮るのですが、大学の先生にもなるとその量は私たちなんかよりはるかに多くの、しかも難解なものを非常に多く扱うので、さすが多くの知識をお持ちです。

 一生懸命頭をひねって「あーでもない、こーでもない」とやっている写真も、しばらく写真を眺めておおかたの診断をつけてくださいます。さすがです。

 レントゲンは、特殊なことさえしなければだいたいのこと(造影もほとんどの病院で可能)が一般の病院でできるお手軽な検査です。ですが、その診断には基本を忠実にしながらも評価をするには大変奥が深い検査であるこがわかります。

 本日からの診察に勉強したことが大いに活用されるようにがんばります。

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2006年5月15日 (月)

執刀

 今日は、結構久しぶりに犬の避妊手術しました。うちの病院自体にはそこそこ件数は合ったのですが、ここのところ手術助手とかそういうのが多かったものですので執刀の機会が少なかったのです。

 午前の診察はそこそこに終わったのですが、お昼休み中に私がお弁当を買いに行っている間に、急患が入りまして、猫ちゃんの尿道閉塞(脱力してけっこう重症)でした。それらの緊急処置をしておりました。

 それが終わってから手術しました。久しぶりでしたけどOKでしたよ。

 ちょうどそのとき、ジーコさんがW杯メンバーを発表していました。

 手術後一通り調べたのですが、久保が外れたのは意外でした。ジーコさんのコメントを聞いてみるとやや説明に苦しいところがあるように感じたのですが…まあ決まったことなので、それはそれでいいのですが。その中で選ばれたFW陣には今の致命的な決定力不足をなんとかしないときっとメディアにバッシングされそうですよね。

 がんばってほしいものです。

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2006年5月13日 (土)

今日はいっちばん忙しい

 朝からいろんな動物さんがきました。本日の最高は2時間待ち…ま、これも少々のトラブルがあったからなんですが。

 それでも天気が芳しくないのもあってか、夕方からは比較的来院件数としては少なかったです。とはいえ、以前当院で看護師さんしていた患者さんのわんこが、老化の影響もあるのでしょうが腎不全を発症してしまいました。検査結果上ではかなり進行度があり早急な治療を必要とします。

 病状や年齢で大変な部分が多いのは十分ご承知のことでしょう。こちらもすべてのいのちあるものに対し真摯に対応するのがお仕事です。がんばります。

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2006年5月 9日 (火)

メタボリックシンドローム

 各報道機関からすでに情報を入手されている方も多いとは思いますが、これが日本人の健康に大きく影響を及ぼしそうなのです。

 本来の意味としては「代謝症候群」になるのですが、主に内臓脂肪の蓄積により、脳卒中や糖尿病などといったさまざまな病気を引き起こす一連の症状あるいはその前段階のことを言うそうです。

 先日の厚生労働省の統計結果をみてみますと。成人男性の40代では、なんと予備群を含めると2人に1人が該当するのだそうです。

 大きな原因は、いわゆる「生活習慣」です。特に運動不足は重要なようです。

以下を満たしているとメタボリックシンドロームに該当します

ウェスト

男性:85cm以上、女性:90cm以上

これに加え高脂血症、高血圧、空腹時血糖値が高い、のうち2項目を満たす

だそうです。

 はっきりとした研究論文はでていませんが、動物でもほぼ似たようなことがいえるのかもしれません。

 日々の生活習慣がとても重要であるということを知らしめるニュースでした。

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2006年4月29日 (土)

第3次産業のさだめ(特に接客業)

 GWですねー。みなさんどこかおでかけになるのでしょうか?今年は祝日の配列が当たり年だそうで、最大9連休も可能とか。景気のよい話なんかもあるので、海外旅行に行かれる方が過去最高になるそうです。

 さて、そんなこととはまったく縁の無いこのお仕事。むしろ、ほかの人がお休みだからこそ忙しさが増すのは、決してこの業界に限ったことではないでしょう。この連休の中お仕事されている方、ご苦労様です。お互いがんばりましょう。

 今日は皆さん行楽へ行くだろうからヒマかと思っていたら、それが大誤算でした。今年最高の最大9件待ち。その方1時間半お待ちになられたようです。おまたせしてすみませんでした…。本日も助っ人さんが登場しなんとか乗り切った次第です。

 入院に眼を向けると、重症が多いです。それらの処置なりも平行してやっていたのもあったから回転率がよくなかったのも今思えばあったのかもしれません。もちろん無事に退院できるように懸命に治療するのみです。

 仕事から帰ってくるときに、いつもより家族連れの他県ナンバーを多く見かけました。この辺は割りと観光地からも近いせいか、いつもはすいすいと進める道もこの時期渋滞することがあります。もっともこの仕事をすると決めたときから、GWは遊べないことは承知してますので別にいいんだもーん(半分ひがみですが…)。

 明日は出勤日です。入院の管理処置・治療が大きな仕事になりそうです。GW中の健康管理(人間と動物を含めて)にはご注意を。

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2006年4月28日 (金)

気になること

 なんか最近泌尿器に関連する病気で来院する動物が多いです。

 多分、季節的なものとかではないと思うのです。なんでしょう。

 ただ、ひとついえることは、あるときに同じ病気がある期間に複数来ることが非常に多いのです。不思議なものです。

 GWであろうと病気けがは待ってくれませんので、診察時間の短縮はあるものの原則無休で病院は開いています。それにしてもGW前ってことで今日も多くの飼い主さんが来院されました。みんなどこか旅行にでもいくのかな、だとしたらちょっとうらやましい…

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2006年4月26日 (水)

フェレット

 動物病院には犬猫以外にもいろんな種類の動物が来院されます。犬猫以外の動物を「エキゾチックアニマル」と総称します。

 その中でも、ウサギ、ハムスターについで多く来院件数があるフェレットさんのお話です。フェレットはイタチ科の動物でヨーロッパケナガイタチから家畜化されたものだそうです。

 そのフェレットさん、数日前から食欲がなく水は飲んでいたのですが、元気がなくなってきたということで診察しました。

 ただ、そのフェレットさんは大変凶暴で(普通は温厚な人懐っこいものなんですが)以前にも当院でけが人がでるほどの暴れっぷり。診察もまともにできないくらい攻撃的です。ですが、食欲が無いのは事実なので、預かって若干の麻酔をかけることを了承のうえで検査をしてみました。

 調子の悪い動物に麻酔をかけて検査するのは結構勇気が要ります。それでもなんとかレントゲン撮影をし、みてみると胃の中になんかあります。触診でも何かあるのがわかりました。

 内視鏡で胃の中をみてみると、なんとでっかい毛球があります。それによる影響か、胃粘膜からも出血があり荒れているのがわかります。食欲の無い原因は毛球のようです。そこで、その内視鏡から異物を取り出すバスケットを使用して、なんとか毛球を摘出しました。めでたし、めでたし。

 実は以前にもまったく同じ症状で毛球を取り出したことがありました。そのときは胃切開だったんですけど。どうやら、毛づくろいをしているうちに胃の中に大きな毛玉として残ってしまったんでしょう。毛球を作らせないような食事やサプリを使用していたようですが、再発したことから、今後の食事には十分な注意と管理が必要でしょうね。

 それにしても、かまれながらも体を張って検査に協力をしていただいた看護師のJさん、お疲れさまでした。お怪我をさせてしまって申し訳ないです。

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2006年4月25日 (火)

はいっ、大盛況

 今日は昨日とまったく逆の展開。午前がそこそこ、午後は最大8件待ち。

 それにしてもよく診察を回したものだ(自画自賛)。

 今日も入院さんを預かりました。今日はフェレット、元気と食欲がないとのこと。以前に胃の中に特大毛玉があり、開腹で取り出した前歴があります。ただ、フェレットとは思えないほどの「超凶暴」…。明日いろいろ検査するんだけど、どうなることやら。

 それにしても、ここのところ「おこりんぼさん」の動物(犬、猫、フェレット)によく当たるなぁ。

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2006年4月24日 (月)

忙しいときにこそ

 なんか今日は朝から漠然と大変だろうなーと予想していたんですが、その予想がものの見事に当たりました。

今日の仕事内容

入院動物の処置(朝)とおかたづけ←昨日のうちに入院動物が異様に増えていてびっくり。しかもてんかんが2頭もいる!

しょっぱなから、犬の尿道閉塞(原因は尿道にある結石)。

狂犬病ワクチン接種たくさん。

原因不明の食欲不振、元気はあるみたいですが検査(血液、レントゲン)。結局決め手には欠け検査上でも異常なし。

前足骨折のわんこの経過観察とギプスつけなおし。

半月前に生まれたラブラドールの検診(6頭)プラス母犬の抜糸。

下痢。

ワクチン接種。

フィラリア検査と予防薬処方。

うさぎさんの歯切り。

皮膚炎。

外耳炎。

外傷で皮膚の広範囲が化膿したにゃんこの処置。

急患で入った大型犬にかまれ出血と縫合が必要なプードルの処置。

 たぶんまだあったと思うけど、目が回って覚えてないです。たいがいこういうときに限って、重症とか処置等で時間のかかるのがたくさんはいるんです。

 今日はほんと、「労働」しました。明日はどうかな?

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2006年4月22日 (土)

続 急性腎不全

 今週から預かっているにゃんこさん(尿路結石による尿道の閉塞で、急性腎不全になったのです)が、やっとのことで血液検査上での改善が見られるようになりました。今までは、検査機器で測定できる範囲を超えるほどの高い値を示すものがあったのですが、やっとのこと測定できるだけになってきました。

 BUN(血液尿素窒素)という項目なのですが、本来腎臓で排出されるべき毒素のようなものだとお考えください。これが健康なにゃんこさんで10~25くらい、で、このにゃんこさんは140超(←機械が140以上は正確な測定ができないので)という数字でした。これが2日以上続いたので、大変な状態であることは容易に判断できました、ほかにも腎臓の働きを見るための検査項目があるのですが、全部とにかく高い!急性腎不全であれば、原因を除去できるとわりとすぐに改善するものなのですがこのにゃんこさんは通常1~2日かかることろを4日かかりました。原因のひとつにFIV(通称猫エイズ)をもっていることもあるのかと思います。

 で、もうひとつ問題点が浮上。いまだ食べません。このにゃんこ、でぶちんなのです。しかも5日は食べていないでしょうから、猫にとってちょっと厄介な「脂肪肝(肝リピドーシス)」になっているかもしれません。まだチェックしてないけど。猫の場合丸2日以上絶食状態になると、肝臓の細胞内に脂肪を溜め込みます。脂肪変性という状態になり、正常な肝臓機能を果たせなくなります。これもまた治療期間が長く、かつ改善しにくい病気です。治療は強制的に栄養のあるものを食べさせること、になります。

 もともとこのにゃんこさん、性格は決してよろしくないので強制的に食事をとってくれるかどうか、ちょっとやってみましたがなかなか大変そうです。いずれにしても継続する必要があるのでがんばってみます。

 これだと、入院費だとか治療費だとかもけっこうかかっちゃいそうですな。

 予防医学、大事ですよ。

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2006年4月19日 (水)

つづき

 今日はお仕事休みの日でしたが、昨日のにゃんこさんの容態がいたく心配だったので(ついでに点滴の追加を作りに)病院に行ってきました。

 ちょうど午前中の診察のピークだったようで、かなりの混雑振りです。昨日と変わらないくらい。入院室を覗いてみると、ちょうど飼い主さんが面会にいらしゃってました。

 状況の説明をし、まだ十分に改善していない点と腎臓の具合に後遺症が残る可能性がある点を伝えました。

 今日出勤担当の大先生「通称:歯の先生」が血液の検査をしてくださったのでそれをチェックしてみると、ちょっとですが改善しているようで尿毒症によると思われる嘔吐は落ちついているようです。

 飼い主さんとのお話の中で、食事の内容がキャットフード主体(尿路疾患対応の市販フード)だそうですが、若干のかつおぶし、小魚をまぜていたそうです。要因はそこにありそうです。普段小魚などをあげていてもなんともないにゃんこもいますが、そうでない場合もあります。日本の飼い猫の文化の中で、猫の食事といえば「ねこまんま」と「さかな」というものが根強く残っていますが、これが問題のようです。

 これはあげないようにしましょう。悪い場合は命にかかわります。

 ともあれ、明日の様子も厳重に注意しないといけませんね。

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2006年4月18日 (火)

急性腎不全

Photo_11  今入院しているにゃんこさんで、大変重症の子がいます。原因は尿の中にできる砂(写真左)で、ストルバイトっていわれるものやシュウ酸塩であることが多いです。

 たびたび、この結晶が原因で尿道が閉塞して排尿できなくなるにゃんこさんがいます。たいがい、詰まってから多少の時間経過があり、多かれ少なかれ腎臓にダメージを受けています。

 急性腎不全といわれる状態で、血液検査上で腎臓の評価をする項目(BUNとかクレアチニン、無機リンといわれるもの)が軒並み高い値を示します。これらはもともと腎臓からろ過されて排泄されるべき「毒素」のようなもので、これらの数値が高いということは、体内に毒素が蓄積されていることになります。これらの毒素が全身にたまると「尿毒症」といわれる腎不全の末期状態に陥ります。

 今回受け持ったにゃんこさんは、3日ほど前からトイレで排尿ができなくなり、食欲がなくなったということで来院されたのですが、急性腎不全の状態で、血液中のカリウムの値(この項目が高いと正常な細胞の働きができなくなり死に至る)がほぼ致死的でした。緊急でインシュリン投与(血糖値を下げることは有名ですが、血液中のカリウムを低下させる働きもあります)をし、致死的な段階を打破しようとしました。

 期待できるほどの迅速な改善に乏しく、いまだに油断できない状態が続いています。尿道閉塞は多々診てきましたが、今回は相当手ごわいです。

 関連事項ですが、このにゃんこはおしっこが出ないってことでしたが、今日の診察で「うんちが出ない」っていうにゃんこもいました。

 毎日当たり前に行っている行動って当たり前にできているから何事もないのですね。それがきちんとできないのは、ともすれば生命にもかかわる重大なことをはらんでいることがあるということを忘れないようにしないといけません。

 快眠、快食、快便は健康の基本です、人間でも動物でも。

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2006年4月15日 (土)

フィラリア症

Mf4 この辺は田舎なので、都会ではめったに見ることのできないフィラリア症のわんこが比較的多くみられます。

とはいえ近年は年間に4~5件くらいと、それでも貴重な病気になっています。そんな中フィラリア症、きました。

生後2年のまだ若いわんこ。当然フィラリア予防歴なし。最近になってのどに何か詰まったような咳をするようになり、おなかが大きく張ってきた、ということで来院されました。

 問診の段階でほぼフィラリアで間違いないと思っていましたが、レントゲンや血液検査で持って確認してみましたら、やっぱりいました。

 写真(わかりづらいですが)でみみずみたいなものが見えます。ミクロフィラリアといわれるものでフィラリアの幼虫です。顕微鏡のなかでうねっているのが見えました。

 レントゲンで、おなかの張りの原因は腹水であることも判明。若くしてかなり重度のフィラリア症であると診断しました。

 入院をさせ、ある程度体力の状態を安定させ、心臓や肺に対してのお薬をお渡しして退院としました。

とはいえ、フィラリア症は予防は確実にできますが、完治は不可能です。しかもフィラリアに感染したときの治療費は、予防にかかる費用に比べると圧倒的に高いです。ですから、健康の面でも経済的な面でも予防はすべきなのです。

都会にはもうほとんどフィラリアっていないのかもしれませんので参考までに、これがフィラリアの成虫です。これ、実際に感染したわんこから手術で取り出したものです。Photo_10

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2006年4月11日 (火)

大雨です

 4月といえばとにかく忙しいのですが、今日のような天気のものすごーく悪い日はさすがにヒマでした。

 処置予定だった薬浴のわんこは、予定時間になっても現れず(こらー、ちゃんと連絡せい!!)、ますますヒマヒマ。

 とはいえ、この悪天候をチャンスと見るや訪れる方もいらっしゃいます。とにかく待ちたくない人はこぞってやってきます。それでも来院件数は今月中で最も少なかったですね。

 明日も天気悪いみたいだし、さてどうなることやら。晴れるといきなり増えるからなぁ。

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2006年4月 8日 (土)

心臓病のわんこのその後

 前回、前々回でふれた心臓病のわんこさんの続報です。

 心臓の中で血液の逆流を防ぐための「弁」の機能に問題が生じ、「心臓弁膜症」となったことで、血の巡りが悪くなった結果、肺に水が溜まってしまう「肺水腫」の状態で来院されました。呼吸の状態が非常に悪く、強心剤、利尿剤、血管拡張材を使って早急に事態を改善させるための治療をしました。通常であれば、比較的短時間に効果が出るのですが、もともとの心臓の具合がかなりよろしくないこともあってかある程度安定してくる迄に2日かかりました。
 今迄は内服でなんとかもっていたのに、急激に症状が悪化したことを考えると、「腱索」と呼ばれる弁の働きをある程度調節できる糸状のものが切れたことによるものだろうと考えました。実際に心臓をエコーで確認してみると、弁の動きが明らかに正常と違うのでまず間違いないです。この場合、治療がおいつかないこともしばしばあります。
 それでもなんとか血色もよくなり、食欲もそこそこ出てきたので「自宅での絶対安静」を条件に退院となりました。入院によるストレスもありそうだったのでできるだけ早く帰宅させたかったのもあります。

 最初に急性心不全の治療をしたあとに、自宅での内服でも十分対応できるかどうかを、処方予定であるお薬をのませてみて反応を確かめるようにして大丈夫そうなら自宅療養をするような方針をとってます。そこで最近重度心不全のわんこにたいして処方するようになったお薬があるんですが、個人的に物凄く感触が良いです。難点なのはとても「高い」薬であることです。心臓病の場合、特に重度になればなるほど薬の数は増える傾向にありますので、正直飼い主さん側への負担は増えますが、それをさし引いても「使える」と思います。

 なんとか、安定してくれるといいですね。

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2006年4月 4日 (火)

今思えば

 昨日の忙しさなんて、ほんとちっぽけなものでした。予想はしてたけど、今日は昨日の5倍は忙しかった…と思う。

 看護師さんがまだ新人ということもあって、病院業務全般がまだお勉強中なため、作業に時間がかかるだろうと想定して、いつもより早めに出勤しました。

 入院動物も結構多く、ケージのお掃除、点滴や注射、食事、今日は可燃ごみの日でもあったのでごみの収集など、猛ダッシュでなんとか診療開始時間までに間に合わせました。

 その後、受付と診察と処方をやっておりましたら(もう十分それだけで息切れ状態)、そこへエマージェンシー(重篤な急患)が入りそっちにかかりっきり。結局胃捻転による心肺停止状態で、残念ながら治療の甲斐なく亡くなってしまいました。

 それでも容赦なく患者さんは訪れます。予防接種、食欲不振、下痢、皮膚病、嘔吐。まあいつにも増して症状の重い患者さんの多いこと。当然1件あたりの診察時間は長くなります。極めつけは、紹介でいらっしゃったナポリタンマスチフ、体重60キロ(しかも以前は80キロあったらしい…)の検査で、院長を含め大人4人がかりでレントゲンを撮影したりと、頭以上に体力使いました。

 午後も相変わらず来院件数は増え続け、今日の業務終了は22時半。労働時間異以上にへろへろっす。

 やっと4月らしくなってきたものです。体が慣れてくればこれくらい余裕でこなせるかも(無理かも…)

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2006年4月 3日 (月)

4月だよ、いっそがしいなぁ

 動物病院がこれでもかって位に多忙になるのは4月1日からです。

 その根源が、「狂犬病予防接種」っていうのが始まるからなんです。ワンちゃんを飼っている人ならご存知ですよね。基本的には、お住まいの近くの広場や公園なんかで日時を決めて集合注射の会場を設けて行うのですが、都合が合わなかったり、もしくは他のワンちゃんとの相性がよろしくなかったりとか、そういう事情で動物病院で接種を希望される飼い主さんが多くいらっしゃいます。

 これ、「狂犬病予防法」という法律の下、各自治体で持って管理をするもので、細かい方法は個々それぞれ異なります。都道府県によって注射の費用も違います(なぜ金額が変わるのかが極めて意味不明ですが…)。ここの病院では少なくとも7つの市町の飼い主さんがいらっしゃるのでそれによって手続きやら金額やらが微妙に違うからとっても面倒くさい!!!!(ほとんど看護師さんがやってくれるので大変ありがたいのです)

 それともうひとつ、フィラリアの予防でも多くの飼い主さんがいらっしゃいます。あー、大変。

そんな中、忙しいときに限って結構重症の動物がやってくるものです。今日は入院室は、満室だし…。それでも、今がかきいれどきですからね。がんばりまっす。

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2006年3月28日 (火)

犬用おやつ

 今日は夕方から天気も悪く、診察も定時きっちりに終わり「さて、ゆーがをお風呂に入れよう!!」と帰り支度をしておりましたら、一本の電話が…

 飼い始めたばかりのわんこが大きめのおやつを丸呑みしたんだけど、大丈夫ですか?っていう内容でした。どうしても電話だけでは大丈夫かどうかという判断がしづらいので、来院を指示しました。

 待つこと10分(早いねー)、やってきたのは家に来てまだ数日という体重が1キロのチワワさんでした。食べたと思われるおやつを持参していただいたので、確認してみると…直径が2センチくらいのジャーキーのようなものでできたクッキータイプのおやつでした。

 診察したときの様子は、いたって普通。けろっとしてます。「大丈夫かもしれないけど、念のためレントゲンをとりましょう」ってことで、撮ってみました。すると…

 ちゃーんとレントゲン写真には、食道の中になにか異物があるのがはっきりと映っています。詰まっていることで、胃の中にガスがけっこうたまっています。

 これは緊急で異物を取らなくてはいけません。飼い主さんに事態の緊急性を説明し、内視鏡でもって取り出すことを決定しました。

 ところが、生後2ヶ月で体重1キロという超小型犬で、内視鏡の太さがわんこの食道の太さぎりぎりかもっていうくらいで大きさの問題点、大泉門(頭のてっぺん)に穴が開いており(生後間もないときは通常開いてる)、チワワという種類で多い水頭症の可能性がゼロではないこと、胃にたくさんのガスがたまっていることとちょうど心臓の真上で異物が止まっていることにより不整脈や循環障害を引き起こす可能性があることなど、いろんなリスクファクターがありました。そんな中処置開始。

 内視鏡にもはっきり映るおやつとおぼしき物、ちょうど食道の直径と内視鏡の直径が同じくらいでゆとりはほとんどありません。食道の中にある異物は水分を含んで膨張し、もろくなっています。今回は、最近導入した動物用異物鉗子(わかりやすく言うと医療用のマジックハンドみたいなやつ)で、ぐいっと引っ張り出し、異物の摘出に成功!!念のため胃までほかに異物が無いかを確認し、全身の状態も良好のため麻酔を切って無事終了!!!

 こういう飲み込み事故で食べ物を食道に詰まらせるのは、けっこう多いです。もちろん食べ物ばかりではありません。こういう事故の原因になるのは、はっきりいいますが100%管理している者の責任だと思います。今回の件でも「眼を離した隙に…」とおっしゃっていましたが、人間の立場に置き換えていただくと、何でも口にしてしまう赤ちゃんがいる環境で、手の届くところに物を置かないように注意することはできるはずです。ですからそれを愛するペットにも同じように注意を払っていただきたいのです。

 飼い主さんはかなり懲りてしまったようで、もうおやつはあげないようにすると宣言してお帰りになりました。

 まあ、それにしても今までの異物除去処置での最小サイズは体重1.5キロだったからそれを更新しました。やればできるものですが、こっちはひやひやものなので、事故防止には十分なご配慮をお願いします。

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2006年3月24日 (金)

心臓で寿命がわかる?

 AEDって御存知でしょうか?自動体外式除細動装置といわれるものです。最近ニュース等でたびたび話題になりますが、人がたくさん行き交う公共施設等を中心に設置がすすんでいる、心室細動といわれる急性の心不全に対し緊急的に対応するための機械です。一定の電気ショックを与え、発作を起こした心臓を可能な限り早く元の働きができるようにするのが目的です。

 最近若い世代でも急性の心臓発作が多く、いわゆる突然死となるケースが増えているようです。ストレスとか、生活習慣とか、そういうものが背景にあるといわれています。
 慢性的にストレスにさらされると、体内からカテコールアミンといわれる物質が分泌され、心拍数が増え血圧が上昇します。常に心拍数が高いと、心臓そのものに負担がかかり、心臓機能の低下や心筋梗塞等の症状をおこしやすくなるといわれます。
 しかも、安静時の平均心拍数が高い人程寿命が短くなる傾向があります。心臓が拍動できる数が既に決められているという説もあります。
 運動は当然必要なことですが、できるだけストレスをためないような生活が大切ですね。あとは食事も。

 昨年愛知県で行われた「愛・地球博」でもいたるところに、このAEDが設置されていました。この世の中は、どうやら心臓にとっては厳しい環境のようです。

 この写真はその当時撮った写真です。この機械のお世話にならずにすむようにしたいものです。Dsc01517

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2006年3月23日 (木)

質問とかって

 なんか聞いてみたいことってあります?

 小難しいことは答えられませんけど、たびたびなんか動物に関することの相談事があるものですから。

 答えられないこともあるんですが(医療行為等についてのことははかなり回答が制限されます)、こたえれらる範囲ではなるべくお答えできるようにはしたいです。どうしてもこういう分野のことになりますと、正当っていうものが無いものもありますし、見解もそれぞれ異なりますので、個人的な意見としての回答になりますことはご了承ください。

 説明することって結構難しいですし、質問内容から自分が逆に勉強させられることは多いのです。でも、できるだけ素朴なものを希望…。

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2006年3月20日 (月)

学会のススメ

 趣味と実益をかねて心臓病のお勉強をしております。動物の循環器科の技術は、人間に比べるとうんと遅れをとっておるのが実情で、本当に最新のトピックを知りたいときは、人間の循環器関連の情報を収集します。獣医関連の特に心臓病を中心に勉強する「日本獣医循環器学会」に所属し、認定医をめざしています(いつ認定医になれるのやら…)。

 人間の学会については大変多く種類があるのですが、「日本循環器学会」という会がありまして、会員ではないのですが、サイトなんかを見てますと大変勉強になります。

 もっとも他にもいろんな知識や技術を修得しなければいけないのは痛い程承知しているので、いろんな学会に参加しようと企ててます。興味のある分野についてはもっと掘り下げて勉強したいですし、苦手分野ならすくなくともスタンダードなレベルにまではしておきたいですし。

 魅力的な学会はいろいろありまして、「日本獣医がん研究会」とか「獣医麻酔外科学会」「獣医東洋医学会」などなど。参加予定を検討しているものもあります。(あとは年会費払えるかの問題だなぁ)

興味のある方はぜひサイトを御覧下さい。
日本循環器学会:http://www.j-circ.or.jp/
日本獣医循環器学会:http://www.jsvc.jp/
獣医麻酔外科学会:http://www.jsvas.com/
日本獣医がん研究会:http://www.jvcs.jp/
獣医東洋医学会:http://www.h5.dion.ne.jp/~jsvom/

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2006年3月19日 (日)

放流…

 今日は日曜当番の日です。少々寝不足ですが、午前の予約診療は無事終了して、今は入院動物の処置やら、事務的なものやらをのんびりとやってます。

 特に外来予定もないので、当院の居候ねこさんたちを院内に放流してます。もちろん、屋外には出しません。

 いろいろ、あちこちを散策しながら自由気ままに動き回ってます。
Dscf0015

 なにか面白いものでもあるんでしょうかね。人間の目から見た感じでは何もないのですけど。

 猫も犬も人間の予想を超えた動きをするから見ていても飽きませんね。

Dscf0016_2

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2006年3月18日 (土)

うちの病院の

 当院をかかりつけにして頂いているオーナー様も、ご訪問頂けるようになりました。

 反響がそこそこありまして、来院された際に「ブログ、みましたよ」ってお声をかけていただいております。正直大変有り難く思います。
 
 あんまり下手な内容は書けないよなー、とかいいながらあくまでもひとりごとですので、あんまり肩ひじ張らずに読んで頂けるようにがんばります。

 あとは、極力毎日更新を心掛けます。これからもひとつごひいきに。Dscf0011_1_1

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2006年3月14日 (火)

市町村合併の余波???

 私の勤めている動物病院は市町村で言うところの「町」です。

 昨今、市町村の合併が進んでいますが、この合併により動物病院にも若干ながら影響が出ております。

 この「町」は、人口が1万5000人くらいの規模で以前にも郡内の合併、あるいは隣の市との合併などの話がありましたが、単独での道を歩むことになりました。ところが、財政的にはこれからどんどん厳しくなるでしょうし、国や県からは更なる合併を推進しようとしています。そのため、将来的には隣の市との合併がもはや決定事項のように進んでいるようです。

 そんななか平成17年度まで犬および猫に対して、避妊および去勢手術に対する補助金が交付されていましたが、新年度からは犬に対しての避妊去勢の補助がカットされることになりました。その合併するであろう市と足並みをそろえた形になり、また財政的なことも反映されているのでしょう。

 そもそも犬への避妊去勢で補助金が出る自治体ってわりと少ないのだと思いますが…ただし、猫に大しては継続をするようです。

 それともうひとつが、狂犬病の予防接種に関することです。犬に対しては「狂犬病予防法」という法律に基づき、その犬を飼育する飼い主に年1回の狂犬病の予防接種を受けさせることを義務付けておりますが、それらの管轄を行っているのが市町村単位の自治体です。飼い主さんには、居住地である自治体から、鑑札(生涯に1回交付されるもの)と予防注射済票(年に1回交付されるもの)を受け取ります。

 当院のある町は来年度も合併の予定はないのですが、お隣の町が県庁所在都市と合併することとなり、昨年と同じような手続きができなるなるかも…という通達を受けました。いろんな事情があるのでしょうが(統括する獣医師会とか、飛び地での合併だとかどうやらいろいろ大変そうです)、当院もそんなわけで対応を検討中です。

 結局のところ、狂犬病の予防接種に関しては「注射は打てるけど手続きは各人で…(病院の所在する町以外にお住まいの方の場合)」ということになりそうです。

 うーん、とても面倒だ。

 そんなわけで、いまからカルテなんかの合併による住所変更を書き換えないと…。

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2006年3月13日 (月)

ねこ、発情

 今、猫社会では発情シーズン真っ盛りです。

 こんな時期に多いのが、避妊手術、去勢手術の依頼です。とにかく多いです。基本的に室内飼育を推奨しているのですが、なかなかそうもいかないケースがありまして、現状をみてますとこの辺(静岡県中東部の山間部)なんかの完全室内飼育率はかなーり低いです。

 あともうひとつは、外傷。いわゆる「けんか傷」です。自然の摂理で「強いものが勝つ」わけなので、弱いものは傷を負うのですよね。しかも、懲りずにまた負けるものだから、だいたい常連さんといわれる猫さんが存在するのです。

 化膿して痛いだろうに…それでもって厄介なウイルス病とかもらったりするのだからかわいそうなものです。

 今日の診察でもそういう季節柄の事情がありまして、猫の去勢1件、猫の避妊1件ありました(両件とも執刀したです)。明日も猫の去勢1件、猫の避妊2件、皮膚疾患のわんこのシャンプー治療1件と忙しそうです。

 くどいようですが、猫の健康と安全を考えて室内で飼いましょう。

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2006年3月10日 (金)

腎臓と尿について学ぶ

 今日の診察はいつもよりも早く終えて、地元の獣医師会主催のお勉強会に参加してまいりました。講師の先生は某有名獣医大学の、泌尿器外科については日本第一人者ともいえる大先生。そんな先生の講演が聴けるとあって、いってきました。

 どうしても、ここは田舎なものですので、大物の先生の講演会なんていうものがそうそうあるわけではなく(通常だと東京とか大阪とか名古屋とか、そういったところへわざわざ出向いているのが現状なんです…)、大変貴重な機会なのです。

 難しいことはさておき、重要なのは「常日頃の一般的な簡単な検査こそおろそかにしてはいけない」ということです。

 尿からは、非常に多くの情報が得られます。単純に泌尿器系の病気が判断できるだけでなく早期の腎不全徴候、肝機能なんかも評価できます。

 「血尿」と一口に言いましても、出血している場所や程度もきっちり調べていけばある程度は把握が可能です。これに画像診断(レントゲンとかエコーとか)を加えて、より正確な評価ができます。よほどのことが無い限りは一般的な動物病院でカバーできるそうです。

 つまりは、日常の診察でわずかな変化に察知し、病状を早期発見できるように心がけましょう…ということです。

 

 基本は何事に対しても重要なものなのですね。

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2006年3月 9日 (木)

歯石除去と避妊・去勢

 なんか最近、歯の処置と猫の避妊・去勢が異様に多いです。猫の発情シーズンだから避妊や去勢が増えるのは例年通りなんだけど、今週はほぼ毎日歯のお掃除が予定に入っています。

 歯科に精通しているS先生は、今日はお休み。ということで今日は私が担当しました。

 なかなか今日のわんこは手ごわかった。もともと捨てられたかなんかそういう事情のわんこで、保護されたとき(当時5歳くらい?)で、すでに歯石がつきまくり、歯茎もやせ細っていたといいます。(ダックスですよ、なぜかこの地域ダックスを捨てる奴がいるらしい。どうしようもない人間がいるものだ)前回の処置から3年経過し、やはり大量に歯石がついていて「歯周ポケット」にも歯石がたんまりついてました。ぐらぐらの歯もたくさんあり、抜歯せざるを得ず数本抜くこととなりました。

 一回ついた歯石は取れないし、今回のように除去しても再付着します。つまりは、日ごろのデンタルケアがとにかく重要なのだとS先生は力説します。ごもっともです。

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2006年3月 3日 (金)

退院、そして

 脊椎骨折をした猫ちゃん(2月16日の「朝一で…」をご覧ください)ですが、手術後の経過もよく、まあ若干便通がもう少ししっかりしてくれればいいんだけど、歩くこともできますし、調子がよいので退院しました。

 脊椎骨折の回復を左右するのは、なにより脊髄という神経の損傷度合いによります。今回は比較的ダメージが大きくなかったようです。

さて、めでたしめでたし…

 と、思ったらきましたよ。新たなる怪我ねこさんが。

レントゲンで骨盤が折れていました。左足のかかとも怪我をしており、内側側副靭帯という靭帯が断裂しています。しかも傷が開いているので関節部が汚染されています。うーん、なかなか大変そう…。

 やはり痛いらしく、シャーシャー言って威嚇してきます。感染のコントロールをしたうえでできうるだけ早めに手術する必要がありそうです。

そんな一日でした。

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2006年3月 1日 (水)

負傷動物

 また、交通事故のわんこが運ばれました。昨日の時点でのことで、その日は私お休みでした。ですので、今日事故のわんこと対面したのです。

 レントゲン上では脊椎(腰の骨)の脱きゅうがありました。程度はそれほど重くないようで、下半身の感覚はそこそこあり動かすことも可能なようです。排泄がいまいちかなぁ。

 ただ、一番困っていることは「飼い主が不明」であることです。一応この辺の保健所とか役場とかには連絡済みですが、該当者なしっていう返事。

 安易に大掛かりな手術もできないジレンマがあり、困ってます。

 でも、本人はわりと調子がよく、よろよろですが歩きます。それが救いですね。


 今後の対応も検討しないといけません。

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2006年2月28日 (火)

最近の傾向

 花粉症の時期くらいになると、診療する動物で猫の占める比率が増えます。

 しかも、そのほとんどが外飼いのネコ。病気で来院というよりも外傷のほうが多いです。

 理由は、今ネコの発情シーズンで外で生活しているネコちゃんのテンションが異様に高く、頻繁にけんかをしているからなのです。それでもって、けんか傷から細菌感染を起こし、皮膚の内側にぱんぱんに膿をためたりします。これを「(皮下)膿瘍」といいます。

 痛いのもあるし、発情シーズンという理由もあってネコの機嫌ははいささかよろしくないので、こっちも被害をこうむることもしばしばあります。膿がたまりすぎてそれが破裂するまで気がつきにくいこともあります。傷が大きい場合は入院で集中治療を必要としたり、皮膚を縫合したりもします。

 人間社会も決して平和とはいえませんが、ネコ社会も大変です。

 注:飼い猫は外に出さないようにしましょう。あなたの大切なネコちゃんを病気や怪我から守るのも、飼い主さんの義務ですよ。

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2006年2月26日 (日)

黄疸

Dscf0105_1   憂鬱な天気ですねー。でも、日曜の診察は比較的多かったですね。さすがに大型犬は毎週診察にくる「あんとにーくん(ゴールデンレトリバー)」だけでしたが…

 でも、午後になると病院の猫さんを院内に放流(?)したりできるほどにはなりました。こっちの忙しいのはお構いなしに、診察室の台でどっしとくつろいでいる「はじめくん」。実にマイペース。(上の写真がそうです)

 今日も入院室は軒並みいっぱいでした。で、なかなか治療に頭を悩ませている猫ちゃんがいて、その治療に四苦八苦してました。

 糖尿病なのですが、それに随伴していろんな合併症がいくつかあって、これらをうまいことコントロールしなきゃいかんのです。糖尿病性ケトアシドーシスという状態で、通常インシュリンを使って血糖値のバランスをとるのですがそれが効きにくくなっています。しかも肝臓もよろしくない上に、腎不全もでており、本当に大変なのです。

Dscf0108  「黄疸」が出ていまして、粘膜の色が黄色くなってしまっています。血液を遠心分離して、液体と細胞とを分離してみると、液体の部分(血漿といいます)が黄色くなっています。写真左は正常の猫の血液、右が問題のある猫の血液です。一目瞭然ですね。

 原因はいろいろあります。肝臓が主な原因ですが、それ以外でも黄疸は起こります。

なんとか小康状態なのですが、健康体とは程遠いです。

糖尿病はこわいですよ、ほんとに。

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2006年2月23日 (木)

去勢手術

Dscf0080

 今日は昨日とうってかわってちょっと時間的なゆとりができました。とはいえ、入院数もそこそこいるし、わりと重症なのでそっちの対応に時間を割いています。
 今日の手術は去勢が2件、犬と猫それぞれ1頭ずつ。

 去勢って単純に生殖能力を絶つことを目的としているわけではなく、男性ホルモン由来の疾患、たとえば前立腺肥大とか肛門付近の腫瘍などの予防としても有効です。

 手術の方法は病院によって若干の違いはあるものの、目的は睾丸(精巣)を摘出することです。比較的簡単な手術なのですが、切開、結紮、止血、縫合など基本的な技術がひととおり含まれているので、新人の獣医さんがまず最初に行うことが多いようです。私もそうでした。最初はものすごい緊張するんです…。でも、初心を忘れないようにいつも基本に忠実に手術するようにしてます。

 そういえば、もうすぐ獣医師国家試験があります。だいたい毎年1000人位の獣医師が誕生します。なつかしいなぁ。そのうち「獣医師になるには」ってことで書いてみようと思います。
 国家試験を控えたみなさん、体調をしっかり管理し、気負わず頑張って下さい。

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2006年2月21日 (火)

チョコレート中毒

 チョコレート、おいしいですよね。でも、ワンちゃんや猫ちゃんには食べさせないようにしてください。

 ご存知の方も多いと思いますが、犬にチョコレートを大量に与えると「チョコレート中毒」といわれる症状を起こします。

 チョコレートの原料でもあるカカオマスの中には「テオブロミン」といわれる成分が入っています。このテオブロミンは、カカオ豆独特の、ほろにがい香り成分です。カフェインの仲間ですが、カフェインに比べると興奮作用がずっとマイルドで、大脳皮質を刺激し、集中力、記憶力、思考力を高めるほか、自律神経を調節してリラックスさせる効果があります。それを売りにしたチョコも販売されていますよね。しかも、ココア飲料なんかにも含まれています。また、循環器にも作用するといわれ、昔は強心剤として使用されていたこともあります。

 人間では非常に体によいことが謳われていますが、犬や猫ではこのテオブロミンという成分を代謝することができないのです。

 テオブロミンの中毒量は100mg/kg(体重)からといわれ、致死量は250~500mg/kgということになりますが、これより低い量からでも中毒を起こすことが知られています。

ちなみに、チョコレートに含まれるテオブロミンの量なんですが…

ミルクチョコレートで150mg/100g

ダークチョコレート、ブラックチョコレートで500mg/100g

製菓用のものだと1000mg/100gという資料も…

1枚の板チョコでテオブロミン量が100mg前後(あくまでも推定量ですが)とも言われます。

ということは、小型犬なんかだったらこの量でも十分危険ってことです。

 嘔吐、下痢、多量な排尿、興奮、高体温、運動失調、ふるえ、発作、昏睡などの症状がみられます。過量摂取で死亡することもあります。

 特効的な治療法というのは無く、中毒症状の緩和に対する治療が主として行われます。胃の中に明らかにチョコのある場合には胃洗浄を行ったり、点滴などをすることが多いです。

昨日病院に連れてこられたわんこは、チョコレートケーキ(手作りのもの)を食べてしまったとの事。見た目は特に症状が出ていませんが、発症するまでに数時間~半日かかることもあるので、早期対応が適当として点滴入院をしました。

 チョコレートは動物にとってあげてはいけないものです。危険ですのでくれぐれもご注意を。

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2006年2月18日 (土)

これは何?

 最近、便秘と下痢を繰り返すということでやってきた高齢の猫さんがいます。
 一般的な治療でなかなかすっきりせず、いろいろと検査をさせて頂くこととなりました。

 一般的な体温、心拍数、視診、聴診、レントゲン、それから触診で直腸検査をしたところ、どうも直腸で腸の内径がすごく縮まっているところがあるようです。ですので、浣腸がてら肛門からバリウムを入れ造影検査をしてみました。

その写真がこれです。Dscf0076

肛門から小腸にかけてバリウムで腸の形が造影されています。その中で、触診で腸が縮こまっていると思われる部分でやはり腸の内径が狭くなっている疑いがありました。その部分を拡大したのが下の写真です。Dscf0078 わかりづらいですけど、くびれが存在しているのがみえます。ちょうど写真中央のところにあります。

通常こういうものはありませんので、今度は内視鏡の検査をさせていただくことになりました。

内視鏡検査のよい点は実際に消化管などの様子を確認できる点です。ただ見るだけでなく、なにか問題のあるところの細胞をサンプルとして採取することができるので、大きな負担をかけることなくある程度の検査が可能になります。

実際にその中の様子をアップしようと思いましたが、それはまた機会のあるときにします。

 結論はというと、「くびれのあったところは明らかに正常な腸の様子とは異なる」ということです。そこだけでなく、こちらが想像していたよりも広範囲に問題がありそうな雰囲気です。

 腸の細胞の一部を採取して組織検査の結果を待っているところです。いまのところはそれが腫瘍なのか炎症なのか、それともまた違うものなのかはわかりません。それによって治療法や使用する薬にも変化があるかもしれません。

 たぶん週明けにはなんらかの結果が来るはずですので、それを待ちたいと思います。

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2006年2月16日 (木)

朝一で…

 ついこの前去勢手術をし、抜糸にこられた猫ちゃんが交通事故にあったらしく、どうも後ろ足の自由が利かないということで来院されました。

そのときに撮った写真がこれです。Dscf0066

Dscf0064

上の写真が、横方向から、下の写真が仰向けにしてとったものですが、背骨(正確には腰椎)の並びがずれていることろがあります(わかります?)。以前のブログにものせましたが、背骨の配列がずれると、その中を通る「脊髄(大変重要な神経)」にダメージが加わります。これにより下半身不全などを生じます。

 ただいま一般状態を改善させるための治療をしています。まだ、今後歩けるようになるかは評価中ですが、なんとか持ち直してほしいものです。

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2006年2月15日 (水)

入院室

 今日は来院数はそこそこあります。入院動物さんも相変わらず多く「大入」であります。
現在は…
 脇についた腫瘍を摘出した日本テリアさん
 尿石症で排尿障害となったにゃんこ
 腎機能低下で点滴をしているヨークシャーテリアさん
 大腸の一部が狭窄して排便困難になっているにゃんこ(検査中)
 元気がなく頻繁に嘔吐しているわんこ(検査中)
 歯石とりの処置をしたダックスさん(終了)
 当院の居候数頭…

と入院ケージはにぎわっています。
 治療、処置は獣医師が行いますが、食事、検温、お散歩、排泄の有無とその処理は主に看護士さんが行っています(獣医師がやらないわけではありませんが…)。入院頭数が多いとなかなか時間はかかります。でも、ちゃんと一頭一頭様子の変化などを確認して、処置内容を決定したり退院できるかどうかを判断するための情報を得るのです。
 
 人間にもいろんな性格の人がいるように、動物の性格も多種多様です。病院嫌いや暴れん坊さんもいますが、そういう動物でも治療が施せるようにみんなで頑張っております。

 入院している動物の、1日でも早い退院を願って治療してます。

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2006年2月13日 (月)

輸液ポンプ

先週の土曜が祝日ということで診察時間が短縮になったことが影響しているのでしょうか、今日は朝から多くの患者さんがいらっしゃいました。

しかも、重症多いし…あらら。

さらに居候わんこ(通称やっさん)も下痢だし…あーあ。

Dscf0016thumb_1 ⇒これ、やっさん(仮称)。詳しくは「どうぶつ写真集」で。

そんなわけで、今日だけでも新規入院が4頭増えました。症状が重度であるほど、点滴を必要とします。人間の場合ですと、「クランプ」といわれるもので点滴の速度を調整したりするのが容易ですし、よっぽど偏屈な人でもない限り点滴の管なんか噛み切ったりしませんよね。動物の場合だと、人間の予想しない行動をとることもありますので「輸液ポンプ」という点滴を一定量を正確に入れる機械を使用します。点滴の管が入っていても動物は歩き回ったりしますので、点滴の液が入りにくくなることもありますので、ある程度の圧力がかけられるようになっています。

なにせ、動物では必需品のようになっています。

これが輸液ポンプ(テルモ製)です。

Photo_7 この機械、当院には6台あるのですが(実際には1台手術専用として使用)、それがフル稼働することとなりました。よほどのことがないと今回のような事態にはならないのですが、あともう1件点滴を必要とする動物が来たら、ちょっと困っていたかも知れませんが事なきを得ました。(注:絶対にこの機械がないと点滴できないということではないのでご安心を)

そんなわけで、人間も機械もフル稼働な1日でありました。

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2006年2月11日 (土)

本日祝日

Photo_6 今日は建国記念日です。土曜日ですが、祝日です。

一般の方は通常土曜日もお休みされる方が多いので、祝日って感覚があまりないのでは…

当院は祝日の場合、診察時間を短縮し午後は休診となっております。

診察件数は、まあ予想通りってくらいで人数が少ない中うまいこと滞りなく終了しました。

…が、その診察のなかで、「ここ最近元気が無い」とうことでポメラニアンさんが来院されました。いろいろ話を聞いていくと、

・よく水を飲む

・陰部からおりもののようなものが出る

・生理がやけに長い

というお話です。

これ、「子宮蓄膿症」の典型的な症状です。レントゲンや超音波検査で、明らかに子宮が大きくなっていること、さらに子宮の中に液体のようなものが入っていることが確認され、子宮蓄膿症と診断されました。

ほうっておくと他にも弊害を生じるため、治療は卵巣と子宮を摘出する外科手術が第一選択になります。体力的な問題はなさそうだったので、できるだけ早いうちに手術するのが適当であるとして、午後から手術を開始しました。

ひとまず何事も無く手術は終了し、経過は順調です。

こういうこともあるんですよね。ま、わんこが早く元気になってくれればそれが一番うれしいです。

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2006年2月 9日 (木)

動物だって歯が命!

 今日は歯石除去の処置がありました。今回の処置は私の先輩の先生(特に歯科に力を入れています)が行いました。いろいろ勉強させていただいております。

 やや高齢のわんこで、歯石のつき方はそれなりについています。数年前に一度歯石をとっているのですが、同じくらいついてきたということです。

動物の歯科処置の場合、人間と大きく異なる点は「全身麻酔を必要とする」ところです。ですので、どうしても麻酔代がかかるため人間ほどお手軽なものではありません。とはいえ、歯石がどんどんついていきますと、歯肉(歯茎)がやせていきますから、歯が抜けやすくなったり、根尖部膿瘍(歯槽膿漏のようなもの)といった「歯周病」をひきおこします。

それだけでなく、昨今人間の歯科でも頻繁に言われていることですが、歯周病から心臓病へと発展することがあります。歯周病菌が血液中にのって心臓に到達し「細菌性心内膜炎」などの病気を誘発することさえあるのです。そう考えると怖いですよね。

昔「芸能人は歯が命!」とかいうCMありましたが、芸能人でなくてもましてや動物であっても歯は大事にしたいものです。Dscf0156

※この写真は下あごの奥歯の歯根まで見えるほど歯肉が退縮していて、なおかつ歯肉炎もあります。

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2006年2月 5日 (日)

奇跡の生還!?

日曜日、ですね…どうもこういう仕事していると曜日の感覚がたまにマヒするみたいです。

先週がずいぶんとハードワークになっていたようで、件数もこの時期にしては多かったですし、しかも(ウイルス感染症とか)重症症例が重なったりして(←これについては前回、前々回の記事を参考されたし)、いっぱいいっぱいになりかけてました。

なぜか忙しいときに限って重症な動物さんが多く運び込まれたりするものです。「体力と頭をもっと使いなさい」という神様のお告げだと思ってがんばるのです。 

で、けっこう大変な症例がたくさんきたなかで、1週間前に下書きをしたものがあったので、今日はそちらをアップしておこうと思います。

猫ちゃんの病気のなかでももっともポピュラーかつ危険な病気なんじゃないかなと思いますので、よかったらご覧くださいませ。

以下、「奇跡の生還!?」記事内容

先週から瀕死の猫ちゃんを預かっていたのですが、今日無事に退院されました。
 原因は「おしっこ」です。

 猫では比較的多く見られる尿石症(正確にはFLUTD:猫下部泌尿器疾患)という病気があります。食事、飲み水、あるいは体質等様々な要因で尿中に結晶ができます。これらがたくさん見られると膀胱に傷を付け膀胱炎を発症させたり、砂の塊を作って尿道で詰まったりします。

 尿結石が尿道で詰まると…
1.尿が排泄できなくなり、膀胱に尿がたまる。頻繁にトイレに行くが尿が出ない。
2.膀胱にたまる尿がいっぱいになるが、それでも腎臓では尿を作り続ける
3.膀胱が限界まで広がると膀胱内の血管が破たんする
4.排せつされるべき毒素が出ていかないので腎臓への負担がさらに増す
5.急性腎不全の症状となる。血液検査に異常が生じる
6.これを長時間放置すると、尿毒症(非常に危険な腎不全の症状)となり死亡することもある。

ってかんじで、とりかえしのつかなくなることさえあります。

 今回のにゃんこさんは、1週間程食欲がなくなんとなくおしっこが出てないような気がする…ということで来院されたのですが、診察したら膀胱は人間の握りこぶしくらいの大きさでしかもゴルフボールのようにかちこちに固まっており、明らかに尿道閉塞をしています。脱水症状があり、意識もやや薄れているようでした。
 閉塞のもとになっていた結石の栓はすぐとれて、無事に排尿させることはできたのですが、血液検査をして腎臓の状態をチェックしましたら…
 腎臓の機能を評価する項目が軒並み機械の測定限界オーバー…つまり、普通はありえないほど異常。しかもミネラルの中のひとつの「カリウム」が9.2(←3.5〜5.0が正常値)で、この数字は致死量です。
 ですので、命の危険性を説明しつつ懸命の治療を続けました。
 
 5日間点滴や注射を行った結果数字は正常の値に戻りまして、今日無事に元気に退院しました。

 尿石症は結構な確率でみられ、放っておくと大変恐い病気であり、しかも治療のためにほぼ生涯にわたって療法食を必要とする大変根気のいる病気です。猫の場合は多くはストルバイト、あるいは蓚酸塩と呼ばれる結石です。

Photo_1 この写真は、ストルバイト結晶です。もっとも多く見られるものです。尿の性状がアルカリ性になると析出します。この結晶は療法食に比較的反応します。Photo_2

その下の写真が蓚酸塩です。結晶の形が若干異なります。こちらの結晶は療法食でも消失することは無く根絶が難しいです。療法食は使用しますが、新たに結晶を作らせないようにする目的で使用します。

たかがおしっこの病気といって侮ってはいけませんね。

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2006年1月30日 (月)

先生、急患です!!

 今日は夕方まで、「こんなにヒマでいいのか?」ってくらい平和でした。ところが…
 
 午後6時頃、1本の電話が入りました。
 「犬が車に轢かれたんだけど、犬が興奮して手が出せない。どうしたらよいですか?」
 どうも、話し方などから考えてとても軽症とは考えられない。看護士さんに状況を詳しく聞いてもらっているあいだに、すぐに急行できるように準備を整えました。

 場所は町内の比較的交通量のある道路。現場に向かったときにはすでに多くの人が心配そうに見ています。当のわんこは事故後の激痛で大変興奮しています。外傷性ショックは少なくともありそうで、下半身の痛覚(痛みを感じるかどうか)がないことが判明、往診で対応できるレベルではないため、担架で固定してすぐさま病院へ戻りました。

 興奮状態を鎮め、どこにどれだけのダメージがあるのかをレントゲン、血液検査をして調べました。
 レントゲン上では脊椎(背骨)が強い衝撃をうけて脱臼しているのと、肋骨が折れています。肺の状態もちょっと心配です。血液検査では、肝臓が著しい傷害をうけている疑いがありそうな結果です。
 背骨の並びがずれてしまっているために、背骨の中を通っている重要な太い神経である「脊髄(せきずい)」が切れているか、あるいは圧迫をうけていそうです。他の内臓については今現在は大きな影響は出ていないようです。

 すぐさま、ショックに対する治療を開始して問題のありそうな臓器や部位に対しての応急的な処置を施しました。そして、状況の説明と今後起こりうることなどを説明しました。
 飼い主さんは大変心配されていますし、まだまだ予断は許されない状況です。

 獣医師でしか救えない命がそこにあります。微力ながらなんとかできうるだけのことをしていきたいです。

Dsc01055

写真は、受傷したわんこのレントゲンです。左側が頭、右側がしっぽ方向です。写真上方にブロックのように並んでいるのが脊椎(背骨)です。その脊椎の並びが明らかにずれているところが問題の場所です。

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2006年1月27日 (金)

昨日の夜のできごと

 昨日のブログで、「レントゲンの症例検討会に参加する」ということを書きました。準備とかがあったので、ちょっと早めに会場入りしておりましたら、なんと「急患」があるため急きょ病院に向かうこととなりました。当院の獣医師全員で病院に待機しておりましたら、わんこを連れた飼い主さんがいらっしゃいました。

 「骨の形をしたガムを飲み込んでしまい、それが食道のあたりで詰まっているのでとってほしい」という主訴です。かかりつけの動物病院さんで診断をして頂いたそうですが、緊急で内視鏡で取り除くことのできる病院を…ということで紹介をうけたそうなのです。
 わんこ自身は、見た目の上ではわりと普通に見えます。念のため、こちらでもレントゲンをとってみると、胸部の食道に何か詰まりものがあるのがはっきり写っています。しかも胃に大量のガスがたまっていて、見た目よりずっとしんどそうなのがわかります。
Dsc01039

 こちらの予想以上に食道の中にあるものが大きそうで、しかもそれが移動する気配もない…ということで、内視鏡で取り出すこととなりました。

 全身麻酔をかけていざ内視鏡で確認すると、食道と胃の境界あたりでおやつの固まりが見えました。ただ、随分と大きいので食道から引っ張りだすのに非常に苦労しました。30分くらい格闘した結果、なんとか食道に傷つけることなく無事獲物(?)をゲットしました。
Dsc01036

 食道に詰まったものは、牛皮を何層にも巻いた骨の形をしたガムでした。通常は非常にかたいものなのですが、食道の中で水分を吸って膨張してました。これが取り出しにくくなった要因だったようです。麻酔後の経過も順調で無事に退院できました。めでたしめでたし。

 そもそも犬や猫などでは咀嚼(噛むこと)をそれほど行わずに丸のみしてしまうことが非常に多いです。そのため胃や腸、食道等に食べ物が詰まってしまう「閉塞」という症状を起こしやすいといわれます。食べ物であればいいのですが、中にはそうでないものを飲み込んで取り出すケースも結構多いのが実情です。丸のみは大体が「くせ」ですので、飼い主さん側には十分に注意して頂く必要があります。
 あとは、消化の悪いおやつはあげない方がよいでしょう。このテのものは動物にとっておすすめできる点があまりありません。
 丸のみとか、拾い食いは行動を矯正できます。動物の安全のためにもちょっと注意を払ってみて頂けるとありがたいですね。

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2006年1月26日 (木)

レントゲン写真は奥が深いよ…

Dscf0186

これ、犬の前足のレントゲンです。前腕骨(とう骨と尺骨)が折れています。こういう写真なら比較的簡単に診断できるのですが、中にはその写真からどう診断したらよいか考えさせられる写真も数多くあります。

 診断に迷うようなものも多く、そんなときにレントゲンなどの画像診断の専門医に写真を見てもらったりします。それが、今日いまからあります。

 他の先生から持ち寄られた写真なんかを自身で評価し、専門医の先生との見解とで答えあわせをすることによって、自分のレントゲン評価技術を磨く格好の機会です。

 いろいろ勉強してきます。

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