2006年2月19日 (日)

猫の飼い方(っていうかおねがい)

 猫を屋外で飼っている方の中で、完全室内飼をされている方はどれ位いますでしょうか?

 こちらからのお願いとしては「猫は外に出さないようにしてください」と言いたいのです。

 この意見には反対される方も結構多いとは思うんです。「外に出たいのに出さないのはかわいそう…」とおっしゃる方は普段診察をしているとよく聞きます。もちろん、その気持ちも良く分かります。

ただし、実際に猫の寿命についての統計をとってみると、室内飼の猫と屋外に出る猫とでは明らかに完全室内生活の猫のほうが長生きします。

 理由は簡単です。野良猫との接触により病原性ウイルス(特に猫白血病ウイルス、猫免疫不全ウイルス←一般に猫エイズといわれるもの、猫のカゼまど)、寄生虫の類(ノミ、ダニ、サナダムシとか)、ケンカなどによる外傷、そして交通事故など危険因子が目白押しなのです。可愛がっている猫ちゃんにあえて危険な環境に放り込ませることはできるだけ避けたいところです。

 もう一つの理由として、望まない猫ちゃんが増えることにあります。この時期、外では発情のシーズンとなります。ということは、しばらくすれば子猫がたくさん増えるわけです。しっかりとした環境で育てば特に問題ではないのですが、たいがい望まれるべくして生まれてこない運命にある猫ちゃんなのです。しかも、猫の完全健康体であればまだしも、寄生虫が感染していたりとか、感染症なんかをもっていることも多々あります。

 挙句の果てに、それらの猫ちゃんをいとも簡単に捨てる非常識な人間がいることも事実です。これには憤りを覚えます。

 ですので、少なくとも避妊・去勢くらいはしていただきたいのです。別にどこの動物病院もこれで儲けようとは思っていないと思います。実際、避妊・去勢って値段を低めに設定してるので儲けはあまりありませんし。

 そんな中、野良猫さんの避妊・去勢をし、地域猫について大変気を配っているボランティアの方々がいらっしゃいます。つい、先週も猫ちゃんを連れてきてくださいました。これって、それなりに費用もかかりますし、しっかりとしたポリシーがないととてもできないことだと思います。ほんと、頭が下がります。MさんとMさん、いつも本当にご苦労様です。そして、ブログ読んで頂きありがとうございます。

 明らかに飼い猫として猫を飼うのであれば、少なくとも室外には出さないほうが賢明だと思います。あとは、飼っている人の責任において、猫ちゃんの健康管理には気を配っていただきたいですし、猫の習性、病気などを知っておいて頂けると、獣医師としては大変ありがたいです。

 猫の飼い方、病気の相談なんかもお気軽にお尋ねくださいね。

| | コメント (0)